2001.10.21 京都11R 芝・右外3000m       小波乱

枠番 馬番 Mr.X 田端 木田川 赤穂 羽場 本紙 重量騎手 馬  名
57村本 ビッグゴールド
57蛯名 マンハッタンカフェ
× × 57藤田 チアズブライトリー
57渡辺 ワンモアバンクオン
57福永 アドマイヤロード
57小牧太 メイクマイデイ
× 57池添 サンライズペガサス
57松永幹 エアエミネム
× 57武幸 タニノトリビュート
10 57和田 マイネルデスポット
11 57武豊 ダンツフレーム
12 × × 57四位 テンザンセイザ
13 × 57角田 ジャングルポケット
14 57河内 アグネスゴールド
15 57幸 ダービーレグノ

<本紙の見解> ここ5年の菊花賞馬に、その後GT勝ちがない。「紛れの多いレース形態」に変わってきたことの証なのかもしれない。「強い馬が勝つ……」レースだったのは過去の思い出で、頭の切り替えが必要か。
さて今年は、「近年希なほど高レベル」だったハズの3才牡馬勢が、秋を迎えてみれば緒戦の内容はいずれもイマイチ。一転混戦ムードに。

◎エアエミネム ロングスパートが魅力的で大物感充分。しかし夏の連続好走はかえって不安材料となるだけに、全幅の信頼は置きづらい。出走を躊躇したのも、馬体回復に手間取ったからだと思われる。とはいえ、伊藤雄二がGOサインを出したのだから、信用すべきか。過去、そんなタイプをアッサリ「自信の無印」にして失敗してきたから……。
○ダンツフレーム 山内厩舎が秋に活躍するとはピンと来ないのだが……。「ダービーの着順が菊花賞で入れ替わる」のはもはや定説。ビュン!と切れる脚はないから、エアと同様仕掛け所が難しいが、ユタカなら不様なレースをするまい。どうもロイヤルタッチを連想してしまう。
▲ジャングルポケット もちろん楽勝しておかしくないほどの実力を持つが、菊花賞でのダービー馬の不甲斐なさをさんざん見ているから、春ほどの期待と信頼は寄せられない。追えども追えども反応せず、のシーンがリプレイされるかも。
△サンライズペガサス 前走は出遅れ+直線前カットがありながらあの内容。使われていた強みだけでは語れない。騎手が落ち着いて捌ければいいのだが、多分仕掛け所を間違えるから。
×チアズブライトリー ダービーでは印を用意して待っていたのに、無念の回避。今回出れてよかったね。道中超スローになればまず出番はないが、多少ともペースが速くなるようであれば、脚質と血統はピッタリ。
自信の無印アグネスゴールド 前走、骨折明け+急仕上げで使ってしまった以上、反動は必至。おまけに精神的ダメージももらっちゃって……。復活して欲しい気持ちはあるが、元々2000m以下の馬、ここは冷静に。
自信の無印マンハッタンカフェ 夏を順調に使って来た馬が前走4着ではお話にならない。早目栗東入厩で気合いは入っているが、能力の壁は明らか。
自信の無印テンザンセイザ 所詮、京都内回り2000を人気薄で勝った馬。春が好調期間だったと考えれば、前走の9着は妥当な線。シルクジャスティスと同様、「上がりのかかる追い込みの展開」でしか好走不可。


三重が誇るエログロ変態おやぢ純文学作家(自称)・阿古宇矢素子ウサマ・ビソ・ラディソの

連載競馬純文学 ラ ヴ  第?章  殺 意     

「菊花賞?競馬のアレか?そんなのやらないよ。」

朝食をとっている途中で妻が突然聞いてきた。内心びっくりしたが、顔に出さないよう思わず俯いてしまった。半熟の卵をフォークでかきまわしながら、斜め向かいの妻の顔をそっと見た。妻の視線はテレビに向いている。しかし、こちらの様子をうかがっているようにも感じられる。考え込んでいると、目が合ってしまった。

「いや、あいつ、山田が好きなんで、たまに買ってもらうことはあるけど、、、」

最後のほうは何を言っているのかわからない状態になった。卵に目を落としている間に妻はキッチンで洗い物を始めていた。動揺している様子を見抜かれたと思うと、ますます焦って少しでも挽回したくなってくる。しかし、形勢は明らかに不利だ。喋れば喋るほど、妻は確信を深めて行くに違いない。今日ははやいのね、という妻の言葉を背中にうけて、わたしは急いで家を出た。

いつもの席に腰を下ろして経済新聞に目を通しているが、活字なんか目に入らない。妻は何か知っているのか、何を聞きたかったのか、頭の中はそのことで一杯だ。いらいらしている。昨日まではそんなこと一言も言わなかったのに、突然、闇討ちにあったようだ。駅をやり過ごしそうになって慌てて降りた。階段を下りきったらケイタイに彼女からメールが入ってきた。

会社には外回りをしてから出社する旨連絡して、急いで待ち合わせ場所へと向かった。

「おまえしかいないよ、競馬好きの知り合いなんか。そうだろ、だからびっくりしたんだよ。でも、それ以上は聞いてこないんだ。変だろう?」

「気のせいよ、テレビでそんな話題してたのよ。そんなことで動揺するなんて、気づいてくださいっていっているようなものだわ。しっかりしてよ、別にわたしはあなたの家庭を壊す気なんかないし、たとえ奥さんが何か言ってきても関係ないし。」

彼女は同僚のOLだ。半年前から関係ができた。きっかけはなんとなくだった。特別美人でもないし、若くもない。お互いに何となく、どちらが誘ったわけでもなく始まってしまった。今では彼女の何に惹かれたのか思い出しもしない。そのままずるずるとつきあっている。こんな女のために、何を護ろうとしているのか、オレは否応なく引き始めている自分を感じている。彼女はケチだ。まあ、しっかりした金銭感覚の持ち主ではあるが、競馬で当たってもめったに金を出した事はない。性格もクールで理知的だ。あまり女らしい気遣いや弱みを見せたことはない。まあ、可愛気のない女だ。そうだ、彼女は国立のアパートに一人住まいだ。それも数回行っただけだ。アパートの周りは草深い雑木林が続いていた。その光景が頭のなかに広がっている。

「もう会社に戻らないと、そうだ、菊花賞ねジャングルポケットとダンツフレーム、エアエミネムってところが人気どころだけど、どうする?わたし?レグノ、テンザン、ペガサスはおさえるわよ、もちろん。穴は教えられないわ、あなたでも。」

<つづく?>