2001.10.14 京都11R 芝・右内2000m          上位拮抗    

枠番 馬番 Mr.X 田端 木田川 赤穂 羽場 本紙 重量騎手 馬  名
55藤田 アドマイヤハッピー
55本田 テイエムオーシャン
55熊沢 ノブレスオブリッジ
55松永幹 タイムフェアレディ
55四位 ムーンライトタンゴ
× 55蛯名 レディパステル
× 55吉田 シャイニンググラス
55菅谷 タイヨーキャプテン
55横山典 ローズバド
10 55木幡 サクセスストレイン
11 55幸 ウィーレジスタンス
12 × 55佐藤哲 シルキードルチェ
13 × × 55柴田善 ダイワルージュ
14 × 55角田 ドリームカムカム
15 55秋山 ハローサンライズ
16 55河内 ピンクパピヨン
17 55武幸 フローラルグリーン
18 55横山義 ショウナンバーキン

<本紙の見解> 新興勢力にピンと来るのがおらず、春の勢力図がそのまま秋に持ち越された感じ。
一昨年は、武豊&トゥザヴィクトリーという格好の目標がいたために、各馬早目に動き追込の展開となった。ユタカと本田の差(僅かならず?)があるとはいえ、今年はTMをめぐってよく似たペースになりそう。ただ、さすがにジョッキーには学習能力があるから、あのような極端な展開にはなるまい。

◎テイエムオーシャン 包囲網マークを受けながらのGT2勝は、能力差の証。展開がハマって内の馬に足元をすくわれる恐れはあるが、ただでさえ先行有利の内回り2000mなら、まだまだ差があると見る。
○ムーンライトタンゴ 前走の着順にはガッカリしたものの、先行する練習をした上34秒台で上がっているのだから、そう悲観するほどのものではないか。それならクイーンSの健闘を評価したい。
▲ローズバド 堅実な差し脚は健在。上位入線間違いない。ただし、内回りは四角で必ずゴチャつくだけに、「うまく内が空けば」という条件がつく。馬群の大外を回らされるようでは、35秒前半(予想)で上がるTMは交わせない。
△ハローサンライズ テイエムとしてはギリギリまで先頭に立つのを我慢したいハズ。タンゴ・ローズ・レディにしても、早仕掛けを恐れるハズ。となれば、ノーマークの本馬にこそチャンスあり。状態は前走より確実にアップ。
×シャイニンググラス 前走で底を見せたわけではないのに、人気が下がりすぎ。素質開花しても驚けぬ。
自信の無印レディパステル 実力の高さは認めるが、どう見てもエ杯向き。また、気性的に長距離輸送はマイナス。しかも初めてだ。まぁ今回は4着あたりで辛抱してもらって、エ杯で買いましょう。
自信の無印ドリームカムカム 古馬混合1000万勝ち神話のおかげで穴人気か?しかし、勝ったのは「内枠から流れに乗った軽量馬が活躍した」レベルの低い新潟。買い被られすぎ。また、関屋記念がオーバーワーク。


三重が誇るエログロ変態おやぢ純文学作家(自称)・A-KOU泰アルカイダ

連載競馬純文学 ラ ヴ           

「いかがですか?お代わりをお持ちいたしましょうか。」
空いたハイボールのグラスに手を向けながら、バーテンが訊いてきた。
「ああ、ダブルで。ところでママは何時になったら来るんだい。」
バーテンは、気まぐれだからというような表情で、申し訳なさ気にお代わりのグラスを置いた。佐藤は苦い薬を飲むようにハイボールのグラスを飲み干すと、勘定を済まして店を出た。裏路地を抜けて表通りに出たが、タクシーは一台も走っていない。仕方なく、そのまま舗道を歩き出した。

「佐藤さんですか?」
街灯の切れ目で薄暗い場所だ。いきなり前から歩いてきた男が、通り過ぎてから声をかけてきた。痩せて、こざっぱりした服装の若い男だった。その瞬間、佐藤は両腕を強引に取られ二人の男に連れていかれた。声を出す間もなく口は封じられた。周りには人影もなく遠目には酔っぱらいをクルマに乗せて送っていくように見えた。

多摩川の土手を一台のダットサンがゆっくり進んできた。夜中の一時を回ったばかりだ。ライトが消え、クルマが止まった。ウィンドウが降りて運転手の黒い顔が辺りを見渡す。人影のないのを確かめると、ドアを開けおもむろに何かを放り投げた。それは音も立てずに土手の斜面を落ちていく。クルマから降りた黒い人影が、じっと行方を追っている。しばらく見守ると、やがて何事もなかったようにクルマに戻り、ライトも点けずすべるように発進していった。

当直で、和室の汚い畳に寝ていた服部は同僚の刑事に起こされた。ワイシャツのボタンをとめながら、ポケットのネクタイを取り出した。
「多摩川で殺しだそうです。」
現場に着くと早朝にもかかわらず野次馬が何人も集まりはじめていた。服部を含む三人の刑事が、死体とその周りの現場に鋭い目を放ち、てきぱきと指示を出していた。鑑識班が土手についたクルマの轍を、石膏を流して取っている。
「あれ、ドラマといっしょだ。」野次馬が小声で喋っている。しかし被害者の身元を示す遺留品は見事なくらい何も発見されなかった。
「これだけ何も出ないのも妙ですね。手際が良すぎるというか、まさか、プロの仕事ですか。」「憶測でものを言うな。とにかく証拠がなければ、付近の聞き込みにまわってこい。」
服部は年上の刑事にどなられると、急いで土手を駆け上がって行った。


署内の遺体安置室では、年輩の川島という刑事と服部が遺体を前に話している。
「仏さんの身元が割れたそうだ。なんでも、競馬の調教師らしい。山田昌弘、年は47,住所は国立だそうだ。おっつけ、家族の者が来るらしいが、どうだい聞き込みの方は。」
「現場の付近には民家が少なくて、誰も何も見ていないそうです。ただ、夜中の1時過ぎにクルマの音を聞いたという受験生がいました。それ以外には特に、ところで明日のレースはどうですか?こんなところで不謹慎なんですが。教えて下さいよ、ローズバドかオーシャンを軸にタンゴ、ルージュ、トレインですか、女性はきまぐれですからね。」

<つづく?>