2004年 作業日誌

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04. 1. 28.

 バリアフリートレイル道幅伐採作業、しがら用竹伐採、堆肥ヤードつくりなどを実施しました。

04. 3. 21.

(有)分部土木様のご協力で、実家の兵庫県三田市から加佐登神社まで重機を搬送しました。往復600キロ以上の道のりを日帰りで輸送してくださった(有) 分部土木の社員の皆様、心から感謝いたします!

04. 3. 28.

本日、重機の試運転を実施しました。加佐登神社のお祭りが終わる4月18日以降、重機を使った本格的な作業が始まる予定です。


前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan



04. 5. 22.

本日、もともと神社にあった作業道から予定地の一番平坦な地点へ重機を乗り入れて作業を開始しました。先日の雨で地面が少しぬかるんでいて、移動や土の掘 削に大変苦労しました。重機での移動の際に必要以上に土が広がらないように、斜面下方に竹で柵を作成しました。



04.  5.  29.

家内と二人で竹割り&シガラ作りをしました。シガラの距離が30メートルほど伸びました。一人で30メートルやろうと思ったらえらいことですが、やはり一 人増えると成果に違いがでます。午前中やって、洗濯物を取り込むからとせかされて帰りました。明日は土嚢で土砂集積場を作って重機に乗ります。

前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan




04. 5. 31.

「藤田建装」社長の藤田浩一郎さんがアドバイスに来てくれました。鮮やかな手つきに目を見張りながらいろいろ教わりました。午後は一人で土嚢を30個くら い作り、重機で土を少し削って地ならししました。

前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan


04. 6. 4.

掘り起こした根っこ(推定200s)が大暴走。今日苦労して築いたばかりの土嚢を蹴散らしながら斜面を転がって行きました。土嚢を一つ一つ担いでやり直し です。でも苦労の甲斐あって、道が10メートルくらい進み、お休みどころももう一箇所できました。



土のうを蹴散らして転がり落ちていった木の根っこ



04. 6. 12.

「お前の土嚢の積み方は間違っとるがや。」と義父が言うのです。鈴鹿市消防団長の義父が。それで「積み土嚢工」と言うのを勉強して、2ヶ所あるお休みどこ ろのとりあえずひとつを大雨が来る前に積みなおしました。昨日の雨はひどかったですねえ。それで今朝はやく恐る恐る見に行ったら、「積み土嚢工」のほうは 大丈夫で、直してないもう一ヶ所のほうが崩れていました。「さすが消防団」と感心しつつ、崩れた土のうを泥まみれになって積み直しました。




04. 6. 22.

昨日の記録的強さの台風にもわがトレイルはめげることなく、路面も土嚢も全て無事でした。ぱちぱちぱち。しかしながら3年間連れ添ったデジカメがついに壊 れてしまい、その模様をお伝えすることができないのは痛恨の極みであります。とりあえず台風前の画像を。その後の写真はしばしお待ちください。





04. 7 .2.

重機にも当然ラジエーターが付いております。間抜けなことにラジエータ液を切らしたのに気付かず操縦していました。突然鳴りっぱなしになる重機のクラク ション。あわてて振り向けば背後からしゅーしゅー湯気が立っています。びびりました。神社の作業小屋からでっかいヤカン借りてきて水を充填しました。頼む から故障せんといてくれ。



04. 7. 2.

昨日はシガラはこわすわ、土は崩れるわ、蒸し暑いわ、いやになりました。それでも着実に進むもんです。トレイルの中に巨大なS字ができています。歩くとそ れなりに山道っぽいです。まだまだすすみます。



04. 7. 23.

午前中曇って涼しかったけど、だんだん暑くなって参りました。コツを覚えたので、今日は一気に10メートル進んで、あと、行く手を阻んでたヒノキのでっか いのを切り倒しました。まわりの藪を切り払ってから取り掛かったので割りとスムーズに倒れてくれたけど、今度根っこを掘り起こすのがまた一苦労だなあ。




04. 7. 26.

7月23日に切り倒したヒノキの根っこを1時間半くらいかけて掘り出しました。シガラ用の竹を伐採しさらに新しく杉を伐採しました。今日ははかどったと喜 んでいたら、作業終了間際になにやら重機が油漏れの気配・・・。だいじょうぶかな。






04. 7. 28.

台風がくる!と言うので、お休みどころの補強を行いました。以前「積み土嚢工」をしてなかったので崩れたところです。晴れの日が続いて土が乾燥していたお かげもあって、2時間で60個の土嚢を作れました(自己新記録)。暑くて暑くて、途中何度も上着とシャツを脱いで汗を絞りました。ハードに動きすぎて親知 らずを抜いたあとが痛み始め、夜は顔が腫れて寝込みました。



04. 7. 30.

重機の油漏れが本格的になり、キャタピラもアームもうんともすんとも動きません。分解して調べた結果、廃土版を動かす油圧ホースに亀裂を発見。油まみれに なって部品を交換し、作動油を追加してまた元通りに動くようになりました。蚊はわんわん寄ってくるわ、一人でさみしいわ、散々でした。部品の交換に際し て、(有)平井土木様からのアドバイスを頂き、また新品の作動油を一缶頂戴しました。(有)平井土木の平井社長様、心から感謝します!




04. 8. 4.

台風11号の接近に伴い、急遽、土砂流出防止用のシガラ作りを実施しました。トレイルの最先端部と、重機でふんずけて崩壊してしまったところを補強でき、 なんとか翌日の土砂降りに備えることができました。

04. 8. 10.

8月6日にシガラを組んだ区画を全部重機で削れました。





04. 8. 20.

暑さもようやく峠を越した感があります。帰る時に作業服に濡れてない部分ができるようになりました。ほっとする反面、なんかうすら寂しい感じがします。も うすぐ夏が終わって秋がやってくるのね。食欲の秋が。さていよいよ折り返し地点に到達しました、ここで少し広めのお休みどころを作って、向きを180度近 く変えます、難所です。



04. 8. 24.

昨日は資材の搬送を行いました。斜面の上から下までロープを張って、荷物を金具でぶら下げて滑らせました。ロープウェイみたいでおもしろかったです。荷物 はかついで運ぶだけが能じゃないね。

前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan


04. 9. 7.

トレイルを基本的に切り土だけで作ろうと思ってたけど、ちょっと無理な箇所が出てきたので、盛土工法で道を作ることにしました。とりあえず今日は骨組みだ けできました。






04. 9. 14.

秋とはいえ、まだまだ森の中は真夏の暑さです。盛土工法は順調に進んでいます。もう重機で乗っても大丈夫。連日の丸太組みと土嚢運びで背中がバリバリに固 まってしまいました



04. 9. 17.

盛土工法も今日が最終局面。残りの部分を埋め立ててガラで補強し完成しました。



04. 9. 21.

気管支炎になったのでしばらく活動は中断なのだ。最近少し冷えたからね。

04. 9. 25.

昨日の集中豪雨でまた土嚢が崩れとるがな。掘ったばっかりのところが崩れて重機のキャタプラ半分うまっとるやんけ。明日は朝から丸太土留め&重機救出作戦 せなあきませんわ。気管支炎やっと治った思うたら、ほんまよういわんわ。



04. 10. 1.

今日は作業日和です。でも相変わらず森は蒸し暑く、蚊にかまれながらの作業でした。今日はヒノキの大木を二本間伐して、切土工法で前進しました。かかり木 にならないように重機で押して方向を指定しながら伐採したのですが、最後に重機に乗ってダメ押ししてたら、操作を誤って大木がこっちに倒れてきました。エ ンジンかけっぱなしで重機から飛び降り、必死になって逃げた背後で、木が重機の屋根を直撃するものすごい音が聞こえました。死ぬかと思いました。


                                                                 重機の屋根に倒れてきた大木が載っています。 



04. 10. 13.

今日は急カーブを掘削する作業だったけど、もうどろんこの世界で、キャタピラが泥に埋まって脱出できなくなったり、丸太を穴ぼこに投げ込んで難を逃れた り、その最中にこけて泥まみれになったり、色々ありました。一日の締めくくりにキャタピラが外れました。もう走れません。どうやって直そうかなあ。こまっ たなあ。



04. 10. 17.

キャタピラのはめ直しを試みましたが、一人で状況がますます悪化する一方。まさにどつぼにはまり、「みささぎの郷 里山づくりの会」の河村さんと永戸さん に救援を求めました。作業小屋でビールと昼寝を楽しんでおられたお二人でしたが、小生の窮状に快く出撃してくれました。泥だらけになり、打ち身、捻挫、擦 り傷その他もろもろ、悪戦苦闘すること2時間半、キャタピラのはめ直しに成功しました。お二人には心から感謝します!




04. 10. 19.

また台風が来ました。やっとキャタピラはめなおしたと思ったら次は台風が。またどこか崩れるかも知れへん。ということで、急遽、うちの家内と二人で土留め つくりに出動しました。降りしきる雨の中、全身泥まみれになりながらも、神社の作業小屋から借りてきたチェーンソーの威力もあって作業はぐんぐん進みまし た。ああ疲れた。なんか熱出てきた


                                                                                 土砂降りの中、文句も言わず付き合ってくれたうちの家内



04. 10. 26.

台風で地面がぐちゃぐちゃなので(それでもだいぶ乾いたけど)、しばらく重機に乗るのをやめにして、今まで削ったところに丸太で土留めを造ってゆくことに しました。先日大量に伐採しといた細い杉を使って、10メートルくらい作りました。きれいに土留めを造ると、にわかに遊歩道らしくなりました。



04. 11. 15.

17日(水)から渡米いたします。米国では、国立公園でバリアフリートレイル設計の専門家や、身体障害者の立場からトレイルのチェックを行っている人に 会って、お互い情報交換してきます。と言うことでしばらく留守にします。12月上旬には帰国いたします。帰国後はまた頑張って活動します。

04. 12. 5.

一昨日帰国いたしました。北海道よりも北の位置なので、日も短く、道路もバリバリに凍っていましたが、トレイルでの復旧作業や河川でのモニタリング、国立 公園局でのトレイル専門官との情報交換など、予定していた行程を無事に済ませてきました。今後とも頑張ります。

04. 12. 17.

実家から応援してくれている父が、ネットオークションでキャタピラキャリヤーを競り落としてくれました。土砂を一トン運べるタイプです。土嚢なら 30〜40個運べます。やっと地獄の土嚢運びから開放されるぞ!やった〜!




04. 12. 24.

重機とダンプキャリヤーを使って作業は順調に進んでいます。重機が削った土を迅速に後方に運べるのでぐんぐんはかどりました。二日間で40メートル近く進 みました。しかし寒い!










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