2008年 上半期 作業日誌

                                                                                                            
                                                     戻る

08.  1.  2.

 皆様、新年あけましておめでとうございます。バリアフリー遊歩道の開通を目指して本年も頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。お正 月休み中、松永さんの手によって丸太の皮むきと遊歩道上の落ち葉の除去、お休み広場への砂利の敷設作業が実施されました。正月の忙しさの合間を縫って見回 りに訪れ、松永さんのお仕事に気づきました。深い感謝の念とともに、新年早々汗を流してくださった松永さんの存在に大変勇気づけられました。






08.  1.  16.

 悪性の風邪からようやく立ち直り、数日前から作業を始めました。徐々に体を慣らすために、本日は丸太の皮むきを実施しました。


08.  1.  17.

 遊歩道と神社の旧作業道との十字路に、タマミズキの大木が立っています。本来紀伊半島特有の樹種で、このあたりにはあまり生えないのですが、なぜか加佐 登神社の鎮守の森には多く見られます。樹高もあり、枝ぶりも立派なのでこの場所のシンボル的存在でしたが、昨年あたりから勢いが落ち、とうとう立ったまま 枯れてしまいました。最近になって特に、風の強い日には太い枝が相次いで落下するようになり危険なので、思い切って切り倒すことにしました。その後丁寧に 玉切りし、薪として活用する予定の材木の集積場へ輸送しました。

 
倒れる音の大きさから、この木が生きてきた歴史の重みが伝わってきま す。

今後は薪として、我々を暖めてくれます。

08.  1.  18.

 現在取り組んでいる構築作業現場用の土の調達をかねて、程近い場所の道幅を拡張しています。この場所は片側が急な崖で、十分に余裕を持った道幅と柵が必 要です。その後の工程では山側の壁に土砂崩壊防止用の土留めを構築する予定ですが、以前からそこに今にも倒れそうな状態で立っている二本の大木の存在が気 になっていました。何とか道と共存させる方法は無いかと考えてきましたが、土留めの構築作業の際には障害になり、もし倒れた際には土留めを巻き込み破壊す る可能性があるので、やむなく切り倒すことにしました。慎重に作業を進めたのでスムーズに倒れてくれましたが、その後の枝払い、玉切り、集積の作業に、急 な地形の影響もあって膨大な時間と体力を費やしました。
 




08.  1.  19.

 三重大学環境保護サークル「ブルー・プラネット」の松田さん、尾上さん、角館さんが作業に参加されました。まず準備体操代わりに、資材置き場の整理を兼 ねた丸太の運搬に取り組み、次いで土嚢作り、丸太組みの構築、丸太組みへの土嚢の敷設に汗を流しました。終始賑やかな雰囲気のもと、7段目の丸太組みが完 成しました。少し冷え込む中、完成した丸太組みを眺めながら食べたカップヌードルは格別でした。充実した笑顔で帰ってゆかれる様子が大変印象に残りまし た。皆さんのご参加は今回で3回目ですが、回を追うごとに山仕事のコツを覚えてゆかれる様子が窺えて大変心強く感じました。今回は誠にありがとうございま した。またご一緒できる日を楽しみにしております。

 本日、大萱(おおがや)功様が作業現場をご訪問くださり、作業中の私達を励ましてくださいました。また、たくさんの甘味品を頂戴し、おかげさまで作業の 後の疲れた体を癒すことが出来ました。いつも心のこもったご支援を賜り心から感謝しております。本年も頑張って参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げ ます。


普段使う機会の無いスコップでの作業に戸惑いつつも、着実に土嚢が出来 てゆきます。




 
クワを片手に作業を見守る松永さん     いつもながら土嚢って重いわ・・・。

       和やかな昼食風景      渾身の力でドリフトピンを打ってゆきます。

ピアスとハンマー            7段目が出来上がりました!



08.  1.  22.24.

 土嚢を120個作り、一部を運搬して先日の丸太組みに敷設しました。土嚢を使用した一連の作業の後には、消耗しきった疲労が残ります。この日は冷え込む 上に時折吹雪にも見舞われました。
 
土嚢でふさぎきれない隙間が生じた際には、土嚢を破って中の土を取り出して 詰めてゆきます。せっかく苦労して作った土嚢を破ることはもったいなく思えますが、将来の土の侵食や空隙を防ぐために欠かせない大切な工程です。

08.  1.  26.

 松永さんと2人で8段目の丸太組みを構築しました。あと2段ほどで従来の遊歩道のレベルになります。これまでは険しい地形のため現場にキャリヤーを乗り 入れることが出来ず、土の運搬は全て土嚢に頼っていましたが、これからはキャリヤーで土を直接運ぶことが出来るようになりました。


Before  07.7.4.         →         After  08.1.26.
 
キャリヤーで運搬した土をスコップでならします。もうほとんど道のレベ ルまで上がってきました。



08.  1.  28.

 8段目の土入れを実施しました。キャリヤーを乗り入れることが出来るようになり、作業のスピードが向上しはじめました。


08.  1  .31.

 1日掛けて、9段目の丸太組みが完成しました。あと1段で従来の遊歩道と同じレベルになります。重い丸太を運搬し、寸法に切り、穴を開け、鉄筋を叩き込 み・・・など、大変な作業量で、昨年夏に同じ作業をしたときには熱中症寸前になり、肉体的にも精神的にも参ってしまいましたが、今は気温が低いので動くほ どに体がほどよく温まり、単純な疲労は別としてとても快調に作業が出来ます。

実家の父が寄贈してくれたハイパワーな発電機のおかげで、
非常にスムーズに穴あけ作業が進んでゆきます。

土嚢で目止めをして、次の工程では土入れに取り組みます。

先日、大萱功様にたくさんの土嚢袋をご寄贈頂きました。
早速活用させて頂いております。誠にありがとうございます。



08.  2.  1.

 次の工事に向けて、1メートルの杭をたくさん作りました。


こう見えてけっこう重労働

08.  2.  2.

 重機の鍵穴が金属疲労で割れ、カギも中で折れてしまい重機が使えなくなったので、予定していた丸太組みへの土入れ作業を中止し、堆肥ヤードの整備と周辺 の清掃を実施しました。腐朽して腐葉土になることを期待して堆肥ヤードの中に入れた太い樹木は、1年以上が経過してもまだそのままでした。今後は落ち葉と 小枝のみを入れることにしました。



08.  2.  8.

 「メカクリニック輪(りん)」の福島社長様に、壊れた鍵穴の交換をしていただきました。カギが中で折れることは良くあるものの、鍵穴自身が壊れるのは珍 しいとのことでした。

冷え込む中、作業に取り組まれる福島さん。     この部分を交換します。

新しい鍵穴。滑りもよく、エンジンを楽に掛けられるようになりました。

08.  2.  9.

 松永さんと2人で、先週実施できなかった丸太組みへの土入れ作業を実施しました。折りしも降りだした大雪の中、寒さに震えつつ午前中いっぱいかけて9段 目が完成しました。出来上がったばかりの道に腰掛け、森の外の大雪を眺めながら食べた昼食は格別でした。


久しぶりの重機での掘削に戸惑う松永さん。

森の外は大雪      中も次第に雪景色へと変わってゆきます。

9段目が完成しました。

08.  2.  17.

 「こどもサポート鈴鹿」会員の中高生の皆さん約20人が遊歩道周辺の清掃活動をしてくださいました。約1時間にわたり落ち葉や枯れ木を拾い集め、落ち葉 は堆肥ヤードへ、枯れ枝はあとでチッパーで粉砕作業がしやすいように、数箇所に集積してくださいました。作業後は現場が大変すっきりして大変良い景観にな りました。当日は代表が体調不良で、引率も遊歩道の解説もできませんでした。皆さんのご尽力に心から感謝しております。この場をお借りしてお礼を申し上げ ます。



08.  2.  21.

 10段目の丸太組み構築作業に取り掛かりました。体調の不良から立ち直ったばかりのせいなのか、頭の回転が今ひとつ鈍く、あらかじめ計っておいた寸法に 丸太を切り、並べるだけの作業がなかなかスムーズに進んでくれません。膨大な時間を掛けて予定していた工程を終え、ぐったりして帰りました。


08.  2.  22.

 昨日並べた丸太にドリルで穴を開け、鉄筋を叩き込んで固定する作業を実施しました。新しく購入したドリルの威力もあって、スムーズに作業が進み、10段 目の丸太組みが完成しました。今日はカメラを家に忘れ、記録写真を取れませんでした。まだ調子が今ひとつのようです。

08.  2.  23.

 松永さんと二人で10段目(最終段)への土入れを実施しました。途中、突発的な大雨に見舞われましたが、傘のように広がる木々の枝葉に守られつつ作業は 進み完成させることができました。昼食後は手前に新たな丸太組みを構築するために、重機と手掘りで作業予定地の整備を行いました。


キャリヤーで手前から土を敷設してゆきます。

従来の地面がはるか下に見えます。土嚢の口を閉じる松永さん。

ここに新たに丸太を組んで道を構築してゆきます。 保護シートで雨対策 をしました。
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan



08.  2.  26.  27.

 冬に伐採した丸太や長い間皮をむかずに置いておいた丸太は、皮が材に張り付いて大変むきにくい状態になっています。これからの工程でも引き続き丸太をた くさん使うのですが、ちょうど皮むき済みのものがなくなり、必要な本数が揃うまで丸太の皮むきに専念することになりました。むきにくい丸太を前に考え込ん でいたところ、宮司さんが「昔の人は藁を巻き付けて燃やしたり、焚き火であぶったりして、皮をむきやすくしたようだ。」とアドバイスを下さり、「ためしに これであぶってみては」と火炎放射器を貸して下さいました。今日は実験を兼ねて丸太の皮むき作業を実施しました。皮が真っ黒焦げになるまであぶると、皮の 内側が蒸したような状態になり比較的楽にむけるようになりました。冷えると元通りになってしまうので、少しずつあぶっては熱いうちに剥く作業を繰り返し、 2時間で4本の丸太がむけました。コストと効率の関係や、火災予防のための見極めと気配りなど様々な課題が残りましたが、有効な方法のひとつではあるよう です。また色々チャレンジしてみます。


火炎放射器一式   ボンベは大重(だいしげ)藤田建築様よりお借りし ました。

表面を焦がして冷めないうちに手早く皮をむきます。湯気が出ているうち が勝負です。

火災予防のため、むいた皮はこまめに掃除しました。地面は昨夜の雨でぬかるみ状態。

08.  2.  29.

 雨が降ったりやんだりで、なかなか地面が乾いてくれません。遊歩道の構築作業はできませんが、この期間に一気に丸太の皮をむいてしまおうと頑張っていま す。雨のおかげでヒノキの樹皮が水を吸って程よく柔らかくなり、むきやすくなっていて助かります。杉は水に強いだけあって雨が染み込まず、皮が材に張り付 いてむきにくいままなので、先日のバーナーであぶってはむいています。焦がしたり、ぬかるんだ地面を転がして汚れたりで見かけは悪いですが、次第に資材と して使える丸太の量が増えてきて嬉しいです。



08.  3.  8.

 松永さんが1人で堆肥ヤードの整理作業に取り組んでくださいました。この日は作業を行わない予定でしたので、9日の朝に見回りにきて作業の跡に気づき大 変驚きました。堆肥ヤードは、伐採した樹木や落ち葉などを集積して、現場の整理整頓と腐葉土づくりを兼ねるために作ったものですが、うまく腐朽が進まずゴ ミ箱のような状態になっていました。今回の作業では落ち葉のみ堆肥ヤードに残し、太い樹木は焼き場での灰作り用へ、細い木は粉砕してチップづくり用へと、 整理して頂きました。半分腐りかけの朽木と格闘しておられる松永さんの様子を思い浮かべると、深い感謝の念が沸いてまいります。誠にありがとうございまし た。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


きれいに整理された堆肥ヤード

08.  3.  9.

 遊歩道を作る過程で伐採した樹木や使用した丸太の端材などは、出来る限りその都度整理整頓するようにしていますが、力が及ばなかったり、その後時間が無 かったりして、場所によっては雑然とした状態になってしまっていました。今日は「こどもサポート鈴鹿」の親子連れ約20人の皆さんが、遊歩道周辺の清掃活 動に汗を流してくださいました。足元の悪さもものともせず、遊歩道脇の森林に分け入って、約2時間にわたって作業に取り組まれました。作業の後には整然と して気持ちの良い森の風景が広がりました。普段取り組んでいる活動では、遊歩道の構築作業に多くの時間を費やすため、なかなかこのような大規模な清掃作業 が出来ません。皆様方のおかげで遊歩道を歩いてくださる方が楽しめる空間が出来たのみならず、明日から気持ち良く作業に取り組めるようになりました。心か らお礼を申し上げます。


お久しぶりです!お忙しい中、時間を作って参加して下さいました。   高校生の皆さん達も頑張る!

足元の悪さもなんのその。

きれいに積んだ丸太の前で笑顔の記念撮影。



08.  3.  12. 13.

 太い丸太の皮を全てむき終わりました。大変疲れました。



08.  3.  15.

 本日は、むき終った丸太を全て工事現場横の集積場まで運搬する作業と、新たな丸太組み構築への着手を予定していました。しかし前日降った激しい雨のせい で、集積場は川のように水浸しになり、また工事現場もぬかるんでいて、予定していた作業を実施できる状態ではありませんでした。今日はとりあえず出来るこ とをと、丸太集積場周辺の水はけ整備や運搬道の補強、森の中の清掃、ぬかるみの補修、丸太運びなどに取り組みました。ひとつひとつの作業にハードさはあり ませんが、盛りだくさんの内容に一日が終わるころにはすっかり疲れ果てていました。今日は暑いくらいの天気でしたので、休憩時間に飲んだ冷たいサイダーが 大変美味でした。


水浸しの集積場横に水路を掘り、水の流れを確保しました。
泥まみれの作業の甲斐あって、午後には地面が乾き始めました。

集積場への降り口に石を敷き詰め踏み固めます。(左)
遊歩道を横断する旧作業道に軽トラを乗り入れ木の枝や皮を運び出します。(右)

Before 08.3.8.  →    After 08.3.15.
軽トラの荷台に山盛り3杯分のごみを運び出しました。

軽トラで踏み荒らしてしまったぬかるみを砂利で補修

08.  3.  16.

 「こどもサポート鈴鹿」の皆さんが、行事の一環で遊歩道の清掃活動をしてくださいました。当初予定に無かったものの、当日朝に急遽スケジュールを変更し て取り組んでくださったとのことでした。当日はご一緒出来ず残念でしたが、翌日皆様方の作業の跡を感激しながら拝見いたしました。誠にありがとうございま した。今後とも、ご一緒できます事を心から楽しみにしております。



08.  3.  18.

 宮司さんと二人で、神社内の私道の補修工事を実施しました。この道は通称「加佐登スカイライン」といって、宮司さん宅前から境内までを結ぶ道のりです が、当会にとっては軽トラでの資材やごみの運搬によく利用したり、途中に倉庫や作業場があったりなど、活動には欠かせない存在です。丘を下りきった箇所の 水はけが以前から悪く、最近特にぬかるみがひどくなったので、重機とダンプを使って砂利混じりの土を敷設し丹念にならしました。約半日の作業の後、走りや すい良い道へと生まれ変わりました。



08.  3.  21.

 次の工程で使う丸太を全て工事現場の近くまで運びました。特に長いものは、工事中運搬しやすいように遊歩道上に集積しました。


これでいつでも使えます。

08.  3.  22.

 ひと月前に完成した高さ10段の丸太組みの隣に、新たに丸太組みを構築する作業に取り掛かりました。これらがつながると、ゆるくカーブを描く道が出来上 がります。すぐ手の届くところに資材を集積しておいたおかげでスムーズに作業を実施できました。さらに先日手に入れた馬力のある木工ドリルと、ドリフトピ ンを効率よく丸太に叩き込むために今回から試験的に導入したハンマードリル(アース棒打ち用アタッチメント装着)が功を奏して急ピッチで作業が進み、今日 1日で3段目まで完成させることができました。


   丸太2本をノンストップで貫通     すごい音でドリフトピンが打ち込まれてゆきます

一方そのころ・・・。


キャタピラ付きの自走式チッパー。はるばる丘の向こうの格納庫から来てくれました。

 先日「こどもサポート鈴鹿」の皆さんが集めてくださった小枝を使って、 「みささぎの郷 里山づくりの会」の永戸さんがチップ作りに取り組んで下さいました。チップを路面に満遍なく撒いておくと、水はけの改善などある程度の土 質改良がはかれて、後の工程で砕石を敷設しやすくなったり、チップの統一された色あいによって森の中に遊歩道が浮かび上がり、整然とした雰囲気になったり などの利点があります。すさまじい音で小枝を粉砕するチッパーを相手に、黙々とチップを作っておられる姿が大変印象的でした。

08.  3.  23.

 昨日に引き続き、「みささぎの郷 里山づくりの会」の永戸さんがチップ作りに取り組んで下さいました。約3時間にわたる作業の後、敷き詰められたチップ で谷をはさむU字カーブが整然と浮かび上がりました。
 日曜日の、本来でしたらゆっくりと体を休めておられるはずの午前中いっぱいを使って作業に取り組んで下さり、誠にありがとうございました。「せっかくの 遊歩道なのだから美しく保とう。」という温かいお気持ちと、チップ作りという具体的な行動でのご支援に心から感謝しております。今後とも、努力を続けて参 りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。





08.  3  .26.  27.

 現在工事中の現場は急斜面で足元が不安定なので、よく転倒することがあります。また普段から作業中の移動や資材の運搬などの際に不便を感じることもしば しばでした。この場所の工事にはまだ長い時間を要するので、安全と作業効率を考えて階段を造ることにしました。太い木の根に阻まれて予定していたルートを 変更したり、水はけを考えて地形をに手を加えたりなど、思った以上に手間がかかりましたが、苦労の甲斐あって歩きやすい階段が出来上がりました。これで安 心して作業に取り組めます。


杭を作るのに大変手間が掛かります。    地面に埋めるので皮付きのまま使用します。
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
地中の木の根を避けつつ進みます。

どこかのアスレチック公園のような雰囲気です。



08.  3.  29. 〜  4.  8.

 雨続きで地面が乾いてくれず、なかなか遊歩道構築作業に取り掛かることができないので、この機会に倉庫の整理や資材の買い足しなどを行っています。早く 続きがしたい!。雨の合間を縫って実施した、ここ最近の作業の模様をご覧下さい。


遊歩道の一部に砂利を敷設しました。

土留めの一部についたままになっていた皮を剥ぎ取って長持ちさせます(左)。
遊歩道入り口に置く「丸太製プランター」の試作品作り(右)。

定期的に実施する「楽しみ会」。今日のメニューはバーベキュー。
骨付き豚肉に丹念にバーベキューソースを塗る当会代表。



08.  4.  12.

 丸太組みを5段目まで構築しました。昨日から久しぶりに晴れてくれたおかげで、雨で湿った土も程よく乾いてくれ、一日で2段構築することができました。 いつもながら、休憩時間の冷たいサイダーが大変美味でした。


一段ずつ丁寧に作業を進めてゆきます。

いつも滑りながら登っていた斜面も階段のおかげで楽々。  5段目まで完成しました。 
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
ああ疲れた。腹減ったなぁ・・・。



08.  4.  16.

 丸太組みを一段完成させました。一気に土入れまで進めて6段目として完成させたかったのですが、連日の雨天のため用土がどろんこ状になっていて困難が予 想されたため、土が良く乾いてから改めて実施することにしました。


段を重ねるにつれて、雨よけのシートの形状が次第にフラットに近づいて きました。

08.  4.  19.

 昨日まで降り続いた大雨のため、どこもかしこもびしょ濡れで遊歩道の構築作業が実施できません。今日は、遊歩道の入り口から40メートルほどの場所に転 落防止用の柵を作ることにしました。ここは昨年の台風で大規模な土砂崩れを起こし、その後土留めを積み上げて復旧させた場所ですが、15段に及ぶ土留めの すぐ上を遊歩道が走っているため、不慮の転落の危険性をはらんでいました。松永さんと2人で、午前中は部材作りと現場までの輸送を実施し、午後から組立作 業に取り組みました。作りかけの部分に、たまたま通りかかった誰かがもたれて転落するようなことがあってはならないので、今日中に柵としての機能を完全に 持たせようと、作業に熱 がこもります。日もすっかり落ち、へとへとになったころ、やっと柵が完成しました。これでひとまず安心です。朝からの作業で疲労がたまり、また夕食の時刻 をとうに過ぎているにもかかわらず、終始笑顔で作業にお付き合いくださった松永さんに心からお礼を申し上げます。


今からここに柵を作ります。  支柱の足の部分を加工しています。
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
地形や土留め丸太の形状に応じて、臨機応変に工夫を重ねながら支柱が立てられてゆきます。

時刻は夜7時半。奮闘の甲斐あって、全ての手すりを付け終えることができました。

08.  4.  21.

 今日は転落防止柵の仕上げ作業を行いました。支柱の高さを切り揃え、何本かの手すり丸太の位置を調節して全体の形を整え、揺れ防止の斜め支柱を土留めと 連結させ、最後に手すりの部分をペーパーできれいに磨きました。柵のおかげで、転落の不安を感じずに景色を楽しめる場所に生まれ変わりました。

前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
Before   手すりをきれいに磨きました。  After

Before  08. 4. 19.  ⇒   After  08. 4. 21.

Before  07. 10. 6. ⇒  After  08. 4. 21.



08  .4.  23.  26.

 先々週の大雨で、一部崩壊した箇所の補修を行いました。この場所は昨年夏の台風被害復旧跡地のすぐ横にあります。地形はそれほど急ではなく草や木もたく さん生い茂っていましたが、動物が掘った穴など何らかが原因で、春の長雨に耐え切れなかったようです。約2トン近い量の泥状の土砂が遊歩道上に堆積してい ますが、ここは水はけを考慮した地層を地下1メートルにわたって人工的に造った場所で、土砂の除去や運搬に重機を用いるとそれらを痛めてしまう可能性があ ります。2時間近くを要しましたが手作業で土砂を除去し、その後夕方まで掛かって土留めを4段構築しました。明日の大雨に備えてシートで雨養生をし、疲れ てフラフラになりながら帰りました。


昨年夏の悪夢ふたたび・・・。           今日はここまで。


 26日には松永さんが作業に参加してくださいました。役割分担ができるお かげで作業が大変スムーズに進んでゆきます。途中で土が足りなくなり、急遽あちこちから大きな岩やガラを調達してきたり、土嚢を作って運んできたりなど予 定外の出来事もありましたが、強固な土留めが出来上がりました。



Before   08. 4. 18.        ⇒           After   08. 4. 26.

Before   07. 11. 14.        ⇒           After   08. 4. 26.



08.  5.  3.

 当会代表 前出の体調不良のため、予定していた作業を変更して丸太の皮むきを実施しました。おりしも真夏のような暑さの中、時折木陰に避難して冷たいサイダーを飲み つつ、作業はスムーズに進みました。夕方までに合計8本の丸太をむくことができました。


丸太で作った”馬”が大活躍。


 このたび皮をむいた丸太と”馬”に使用した丸太は、「大萱(おおがや)製 材場」の大萱功様に御寄贈いただきました。丸太が不足して作業が途切れないようにと、たびたびご心配下さり、このたびもお忙しい中「津一志木材市場(四日 市市采女町)」からお運び頂きました。心から感謝しております。また、輸送に際しましては「加佐登ブロック」の北条(ほうしょう)次郎様にダンプにてご尽 力を賜りました。誠にありがとうございました。今後とも頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

08.  5.  9.

 土嚢を300個作りました。6時間かかりました。大変疲れました。もう寝ます。



08. 5. 9. その2

 昼食後、軽トラの荷台で昼寝をしていたところ、鎮守の森に隣接する竹やぶの中がにわかに騒がしくなり目を覚ましました。野鳥が林床を転げまわって縄張り 争いをしているのを良く見掛けるので、最初はそう考え派手にやってるなあと思っていましたが、次第に音の範囲が広く断続的になってきて、何かが歩いたり 走ったりしながら近づいてくるような気配になってきました。人間ではないし犬でもない、なんだろうと思っていると、少し離れた場所から猿が次々と出てきま した。もともと北勢地方には猿が沢山いることに加えて、住んでいた山に食料が少なくなったため、各地を渡り歩いて生活するようになった猿の存在を聞いたこ とはありましたが、まさかここに現れるとは思わず、大変驚きました。猿たちは作業中の私を気にしつつ、この森に豊富にあるイヌビワの実やミョウガ、タケノ コなどを食べ、4時間ほどしてまたどこかへ移動してゆきました。その晩は雨になりました。あの猿たちは今どこで眠っているのだろう、お腹は空いていないか な、と布団の中で考えました。




08. 5. 12. 13.

 先日作った土嚢のうち約100個を森の中に輸送しました。土嚢を作る場所から工事現場まではすぐ近くで、呼べば聞こえるほどなのですが、地形的な問題で 直接運び込むことができないため、土嚢を軽トラに積載 ⇒ 丘を登り境内付近まで移動 ⇒ 旧作業道を利用して森の中へ乗り入れ ⇒ 荷降ろし ⇒ 一輪 車に載せてキャリヤーへ積み替え ⇒ 工事現場へ輸送 ⇒ 荷降ろし の行程を踏まなければなりません。遊歩道の距離が伸びるにつれ、このような問題が起 こりつつありますので、現在工事中の箇所が完成したら、新たに遊歩道のゴール付近から工事を始めて資材輸送を容易にし効率アップを図りたく考えています。 重機で資材置き場を整理していたらマムシが立て続けに2匹出てきました。遊歩道上は大丈夫ですが、藪の中や草むらに近づく際には注意しなければなりませ ん。


ここからキャリヤーで運びます。       長さは約30センチで す
08. 5. 13.

 雨の日でも丸太の皮むきなどの軽作業ができるように、屋根付き作業場を作ることにしました。最近雨漏りがするようになってきたコンテナをすっぽり覆える 大きなものを作ります。


草ぼうぼうでデコボコの予定地

重機で地ならしをすると、大小さまざまな岩が大量に出てきました。
掘り起こしては拾い集め、大変手間が掛かりましたが、思いがけず今後の資材が手に入りました。


今日はここまで。

08. 5. 14. 15

 2日間掛けて、屋根の部材作りと支柱を立てる部分の穴掘りを実施しました。


ここに作業場を建てます。

支柱は根元が腐らないようにバーナーで念入りに焼いておきます。

 
あとは着工を待つのみ。

08. 5. 17.

 松永さんと2人で骨組みの建設に取り組みました。当初考えていた方法ではうまく組み立てることができず、またドンくさい当会代表が脚立から落下して負傷 (ついでに脚立もご臨終) するなどのハプニングもありましたが、力と知恵を出し合って作業を進めました。夕方までには無事作業場の骨組みが出来上がりました。

ドリルで穴を開けて回る松永さん。このあと前出がボルトで締めてゆきま す。


08. 5. 19. 21. 22.

 竹で屋根をつくり、さらにそれぞれの支柱に頬杖丸太をつけて補強しました。竹やぶから竹を切ってきて枝を払うところから話が始まるので、恐ろしく手間が 掛かりましたが、夕方までにはなんとか建物らしくなってきました。


やぶ蚊に悩まされつつ竹を20本切ってきました。



縦・横ともに丸太で補強しました。

08. 5. 23.

 頬杖丸太と、天井への筋交い丸太を全てつけ終わり、シートで屋根を葺いて、屋根付き作業場が完成しました。これで雨でも作業ができるようになりました。 コンテナの雨漏りも解消です。





08. 5. 24.

 今日は都合により午前中のみの活動でした。松永さんと2人で作業場の中に丸太皮むき用の台を作りました。従来のものは大きすぎて作業場の中に入れると大 変かさばるので、松永さんの発案でコンパクトなY字型のものを作りました。


岩だらけの地面をつるはしで掘ってゆきます。

高さもちょうど良く楽に皮がむけます。

板を載せるとテーブルにもなります。(08.5.30.)

08. 5. 31.

 最近は雨が多く、なかなか遊歩道の構築作業に取り掛かることができません。この日も雨の降る中、完成したばかりの作業場の中で終日丸太の皮むきを実施し ました。


皮むき器を使い、両端から2人でむいてゆきます。

少々皮がむきにくく苦労しましたが、力を合わせて12本の皮をむくこと ができました。

08.  6.  2.

 7段目の丸太組みに取り掛かりました。最近は悪天候に加えて、木柵を作ったり、土砂崩壊地を補修したり、屋根付き作業場を建設したりで、久しぶりの遊歩 道構築作業となりました。丸太組みの最中に雨が降り始め、何とか全てにドリフトピンを打って固定できましたが、土砂降りになって濡れた丸太の上で滑ってこ けたりしたため、安全を考えて作業を中止しました。土嚢を敷設して完成させたかったのですが残念でした。その後、屋根付き作業場で丸太の皮むきに取り組み ました。 


遊歩道のレベルまでもうすぐです。

皮むき台に改良を加えました。



08. 6. 5.

 先日完成した7段目への土嚢の敷設が完了しました。



08. 6. 7.

 8段目〜10段目の構築に取り組みました。昨日までに土嚢や丸太を現場近くまで集積させておいたので作業はスムーズに進みましたが、足元がぬかるみ、ま た蒸し暑く蚊も多く大変でした。最後の工程で土嚢が足りなくなりました。ぬかるみのせいで重機やキャリヤーが使えないので約30個の土嚢を担いで斜面をよ じ登り運搬しました。地獄のような苦しみを味わったあとで飲んだ半分凍りかけのコーラが最高にうまかったです。
 


役割分担のもと作業はスムーズに進みます。
ドリルで丸太に穴を開ける松永さん。

以前完成させた丸太組みとつながりました。



08.  6.  12.

 朝まで降り続いた雨のおかげでぬかるみ状態の中、先日完成した丸太組みの東側に新たな丸太組みを構築しました。この場所は幅こそ狭いものの地形が急で、 一部崩れているところもあるため足場が不安定で苦労しました。あと4段積めば完成ですが、土嚢や丸太など、資材を使い果たしてしまいました。明日一日掛け て資材作りと現場までの運搬に取り組みます。



足場が悪く、ずり落ちそうになりながら7段目まで完成しました。

08.  6.  13.

 新しく作った土嚢と、土、丸太などの資材を現場まで運搬しました。神社の旧作業道から遊歩道に乗り入れた軽トラが泥にタイヤを取られ、重機で引っ張り出 したりしながら、夕方まで掛かって全て完了しました。

 

08. 6. 14.

 三重大学環境保護サークル「ブルー・プラネット」の松田さん、有馬さん、中西さん、政二さんが作業支援に来て下さいました。午前中は、12日に構築した 丸太組みの最終工程に取り組みました。大きくて重いハンマーを使うこの作業に最初は戸惑い気味でしたが、昨年この場所での作業に2回の参加経験がある松田 さん、有馬さんの活躍もあって、午前中に全ての工程を終えることができました。昼食は、松永さんからの事前の提案により、当会が2ヶ月に1度実施する「楽 しみ会」をこの機会に行いました。おいしい焼肉をにぎやかに食べた後は、これから新たに遊歩道を構築する予定地(遊歩道出口から現在の丸太組みの真下付近 まで)の伐採と搬出作業を行いました。皆様方の、終日汗にまみれての作業のおかげで作業が大幅に前進しました。誠にありがとうございました。また、松永さ んの的確なサポートと温かいご配慮にも、心から感謝しております。


気合を入れて作業を始めましたが、直後にドリルの電線にトラブル発生。
それをあっという間に直してしまった松永さん(右写真 奥)に、みんな「すごい!」の声。

最初は戸惑っていましたが、コツをつかんでスピードアップ!

少し土が足りず残念でしたが、全ての丸太組みが完成しました。


あたし、紅一点なのよ。          昼食はにぎやかに焼肉!

きれいに伐採を済ませた工事予定地。   遊歩道出口地点にて。皆さんお疲れ様でした!



08. 6. 18 〜 6. 20.

 杉の子特別支援学校(鈴鹿市加佐登町)の生徒さんたち7人と先生方7人合計14人の皆さんが、同校の高等部が実施する職業体験実習の一環で、3日間にわ たり作業に取り組まれました。まず初日はバリアフリー遊歩道の散策と丸太の皮むき作業、2日目は遊歩道上のぬかるみの補修作業、最終日は木柵の部品となる 丸太のペーパーがけと塗料ぬりに取り組みました。最初は戸惑っていましたが、慣れてくるにしたがって素晴らしい集中力を発揮し着々と作業をこなしておられ ました。また、どんな時にもいきいきと取り組んでおられる様子が大変印象的でした。梅雨の季節にも関わらず天候にも恵まれ、また当会がいつもご支援を賜っ ている大萱(おおがや)功様からの心温かい差し入れにも元気付けられつつ、予定していた作業を全て終えることができました。皆様方の力を合わせての作業 と、楽しい思い出に心から感謝しています。ありがとうございました。また一緒に作業できる日を楽しみにしております。

前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
真剣に、にぎやかに、みんなで6本の丸太をむきました。
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
 ぬかるみ補修作業について説明する当会代表  丸太で組んだ枠の中に 大きな岩を並べています。

握りこぶしくらいの岩を丁寧に詰め、その上を砂利で覆います。

さらに土を敷き詰めてならし、表面に細かい砂利をまんべんなく撒いて完成!

木柵の手すりの部分に丁寧にペーパーがけをしています。

表面保護用の塗料を塗って、出来上がり。





戻る