2014 年 作業日誌

                                                           

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14. 12. 15. 〜 26.

 大量に作った土嚢を全て陥没補修の工事現場に運び終えました。次の工程では若干の土嚢の追加を行い、 脇を岩で固めて上を土砂で覆って転圧します。数年前に修理したキャリヤーの車軸がまたおかしくなり、 途中から重機や一輪車で運ぶハメになって時間が掛かってしまいました。 土嚢の追加作業が終わったら一旦キャリヤーを修理しなくてはなりません。


大型土嚢に土嚢を詰めて重機で吊り下げ運搬します。
既に現場近くに集積中のものは一輪車で運びます(左)。

この上を土砂で覆って転圧します。

14. 12. 12.

 合計400個の土嚢を作成しました。くたびれて土嚢の口の紐を結ぶ元気が無いので、そのままシートをかぶせて帰りました。

14. 12. 9. 10.

  先日水はけ補修工事をした場所からふもとに向かって続く道のりは、今から6年ほど前に構築したものですが、年月とともに盛り土が次第に陥没して急勾配に なってしまいました。陥没のお陰で地盤は強固に安定しているのですが、歩行に不安がある状態なので、この30メートルほどの距離を補修して、なだらかな路 面に作り直す作業に取り掛かりました。この日は重機で路面を削って平らにならす作業と、かつて脇を固めていたものの朽ちて崩れかけている土嚢を除去して、 そこに新たに大きな岩を詰め込む下準備を実施しました。


画像奥に見えるのが先日水はけ補修を完了した地点です。(左)
最大で膝の高さくらいまで陥没しています。(右)

山側の路面を削って谷側の陥没を埋めています。(左)
朽ちた土嚢の土をもう一度土嚢袋に詰めなおして、後の工程で活用します。

14. 12. 4.

 雨が降り始める前にこの場所の水はけ処理を完了させてしまおうと必死になって作業しました。
折から冷たい風の吹き付ける中、現場の掘り起こし → 岩の運搬と詰め込み → 砂利の埋設 → 表土の敷設 → 転圧 
→ 砂利の敷設 → また転圧 と作業は進みます。
前日までに、詰め込む岩の選別と集積をしておいたのでその分時間は短縮できましたが、それでも8時間ほど掛かってしまいました。
お陰で雨には何とか間に合いましたが、今日は朝から体調がすごく悪いです。



この場所の水はけ処理作業はこれで完了です。
引き続いて、隣接する、陥没して傾斜がきつくなった箇所の補修に取り掛かります。

14. 11. 28.

 夜から雨との予報に反して、時おり雨が降る中、水はけ補修作業を実施しました。予想外の雨のために土がぬかるみ始め、てこずったものの、昨日までに現場 のすぐ横まで資材を運んでおいたお陰で大きなトラブルも無く作業を終了する事が出来ました。同様の工事をあと3メートル実施すればこの場所の水はけ補修は 完了です。


地下で頑張ってくれていた竹が沢山出て来ました。もうすっかり傷んでいます。

重機で岩を詰め込んでつき固めます。

脇を岩で固め、最後に土砂を敷設して完了です。
雨で土が少しぬかるんでしまったので、しっかり転圧できず残念でした。
14. 11. 24. 27.

 次の工程で使う岩や土砂を工事現場付近まで運搬する作業を実施しました。 
本当は、重機で路面を掘り返しておいてから、そこにキャリヤーでどんどん岩や土砂を直接放り込んでゆくのが一番効率が良いのですが、雨で地面がぬかるんで いて掘り返すことが出来ないので、2度手間ではありますが、現場の横に工事で使う資材を運んでおきます。
わずか3メートル分の水はけ処理に必要な資材を運搬するのに、のべ2日掛かってしまいました。

 
復活したキャリヤーが活躍しています。 
ふもとの土砂置き場から土砂をバケツに入れて運び、現場横の大型土嚢にストックしておきます。
使うときは重機で大型土嚢を丸ごと持ち上げて現場でひっくり返し土砂を敷設します。

これでいつでも工事が出来ます。
14. 11. 1. 〜  21

  路面の水はけ補修作業に取り組んでいます。ここは、かつて道のりを構築する際に誤って水脈を掘ってしまい、以来いつも水が染み出してきて困っている場所で す。そのときは地下に割り竹を大量に埋設してひとまず水はけは確保されましたが、近年になって表土の流出とともに再び路面が不安定になっていました。ゴー ル付近のぬかるみ地帯に遊歩道を構築したときの技術をもとに、この場所を再度掘り返し、大小様々な岩を埋め込んで水はけを確保しながら補修しています。

 
表土が流失して、土中の割り竹が剥き出しになっています。(左)
重機で丁寧に掘り起こすと、色んなものが出て来ました。(右・左下)

少し掘っただけでもう水が溜まり始めました。(右)
道のすぐ脇に水脈が走っています。
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
ふもとの岩置き場から手ごろな大きさの岩を掘り出してキャリヤーで運びます。

重機で丁寧に整えた地下部分に大小の岩を詰め込みます。

水はけの良い砂利混じりの土で覆ってから、路面用の土を敷設して完成です。
この工程をあと4回繰り返したら、この場所の水はけ処理は完了ですが、
一つ一つの作業に手間が掛かり、てこずっています。

14. 10. 31.

 雨が降り始める前に予定していた補修作業をしてしまおうと頑張っていたところ、最後の最後にキャリヤーのキャタピラが外れて、直すのに1時間近く掛かっ てしまいました。泥まみれになってはめ直し、本降りになる前になんとか作業小屋に戻ってくる事が出来ました。


14. 10. 30.

 ひと月ほど前、シイの根を掘り起こしている最中に、僕の初歩的なミスで重機のアームのシリンダーを曲げてしまいました。
 さすがにこういう場合は専門の業者さんに修理をお願いするほかなく、遊歩道の開通に向けた最後の工程も手作業でする事になって、 それはそれで思い出深 かったのですが、本日の午後になってやっと修理が完了したと連絡がありました。
 業者さんと2人で取り付け作業を行い、夕暮れが迫るなか試運転を行いました。
 これからまた張り切って作業を続けたいと思います。

丁寧に塗装までして頂きました。  夕暮れ が迫る中、ヘッドライトを点けて試運転です。.

14. 10. 25.

 おかげ様で、バリアフリー遊歩道の全ての道のりが開通致しました。

 加佐登神社の鎮守の森が沢山の笑顔で溢れる事を夢見て、12年前にバリアフリー遊歩道づくりに取り組み始めました。
自然が相手で、さらにほとんど1人での作業でしたので本当にいろいろな事がありましたが、数え切れないほど沢山の皆様方に物心共に支えて頂いたお陰でここ まで活動を継続する事が出来ました。心から厚くお礼を申し上げます。
 これから引き続き、車椅子が快適に通行できるための路面整備、安全のための柵の設置、さらに初期の頃に構築してその後傷んでしまった 箇所の補修などに取り組みます。
 より人と自然に優しく、心地よい場所の実現に向けてこれからも頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


丸太組みの中に、水抜き用の岩を詰め込み、土をかぶせて踏み固めます。
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
日が昇り、森に朝日が差し込み始めました(左)。
最後に、路面に砂利を撒いてホウキでならします(右)。
(※ 作業中の小生の画像は、ヤマトデザイン 原鉄也様からご提供頂きました。)
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
早朝の爽やかな空気のなか、遊歩道が開通しました。

 今日は、この活動をチャリティイベント「SHOW GIFT」でご支援くださっている、ヤマトデザインの原鉄也様が作業の様子を見守って下さいました。
 当初は午後の作業を予定しておりましたが、「段々暗くなるなかで最後の作業を終えるのではなく、日が昇るなか、朝日に向かって開通させましょう!」との 原様のご発案で、朝6時からの作業になりました。
 きっと開通するときは、いつものように、ひとり無言でひっそりと作業を終える事になるだろうと思っていましたが、思いがけず見守って 下さる方に恵まれ、とても楽しい雰囲気の中、開通の時を迎える事が出来ました。本当にありがとうございました。

14. 10. 14.

  作業中、突然ダンプキャリヤーの荷台が車体から転げ落ちたので驚いて調べてみると、荷台の裏側が錆びによる腐食で崩壊している事が判明しました。最近なん となく荷台がゆれるようになっていたので一度調べてみる予定でしたが、まさかこんな事になっているとは思いませんでした。とれた荷台から錆びた部品を切り 離し、同様の材料を加工して溶接し、修理を試みました。他の作業と併行しながらだったのでかなりの日数が掛かりましたが、本日全ての工程を終えてダンプ キャリヤーを復活させる事が出来ました。修理中は資材や荷物の運搬が全て手作業でしたが、これでやっと解放されます。やれやれです。


車体との連結部のほとんど全てが錆びていました。丸裸になった荷台の底。(左)
ここに角型パイプを溶接したいのですが、手に入ったものの寸法が少し足りないので
余った鉄材を切って加工し、まずパイプの台座を溶接します。(右)

台座が溶接できたらその上に角型パイプを溶接します。
連結金具は、錆びた部品から切り離して丁寧に磨き、溶接して再利用します。(右中央)

本体のシリンダーと荷台を連結ピンでつなげます。(左)
L字金具を溶接して、荷台と本体の昇降バーとをくっつけます。(右)

これでまた使えるようになりました。
溶接した部分は磨いて、錆び予防にペンキを塗る予定です。

14. 10. 14.

 おかげ様で台風19号による被害はありませんでした。ご心配下さった皆様方に厚くお礼を申し上げます。


14.  9.  23.

 昨日道幅を拡張した箇所に小規模な丸太組みを組み、土を搬入しました。途中から加佐登神社 鈴本宮司様のご子息、信貴君が手伝いに来てくれました。

14.  9.  21.22.

 先日伐採したシイの大木の根を除去して道幅を拡張する作業を実施しました。根の周辺を掘る作業の途中で重機が故障してしまい、修理を要する状態になって しまいましたので、以後はツルハシや斧を用いて人力で行うことになり大変でした。


巨大な根の周辺を重機で掘り起こし、ツルハシや斧で切断してゆきます。
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan


根が切断され地面に転がった根を、滑車を用いて移動させようとしますが、
ロープが耐えられず切れてしまったので、チェーンソーでいくつかのピースに分けます。
  前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
渾身の力で転がし続けながら何往復もして、やっと全ての根を運び終えました。

14.  9.  18.

 今日は朝から、野 村さやかさん奥田しおりさんが作業に参加して下さいました。お2人は株式会社 ア・ライズプロモーションにモデルとして所属しておられますが、毎年、鈴鹿サーキットでYAMATO DESIGN 様が開催して下さる”SHOW GIFT チャリティイベント”を通じて、加佐登神社での遊歩道 作りに深くご理解とご協力を頂いています。
  今回は遊歩道の路肩を丸太で補強する工事と、あずまや周辺の落ち葉を集めたり砂利を敷いたりなどの作業を実施しました。お2人とも「森林でこのような作業 をするのは初めて」とおっしゃっていましたが、とてもそうとは思えないほどの働きぶりで、ノコギリで丸太を切ったり、スコップで土を掘り返したり、カケヤ で杭を打ち込んだりなど、大変元気良く頑張って下さいました。
 暑さこそ和らいだものの、まだ蚊が沢山飛ぶ中での肉体労働ではありましたが、終始楽しそうに過ごして下さり安心致しました。おかげ様で普段なかなか手が 回らない作業をお手伝い頂くことができ、心から感謝しております。
 遊歩道の開通まであと少しのところまで迫っておりますが、今日の出来事を励みとして、最後まで頑張ってゆきたく思います。
 このたびは誠にありがとうございました。また御一緒できます事を心から楽しみにしております。

 
初めてとは思えない鮮やかな手つきで丸太を切ってゆく野村さんと奥田さん。
切り口がとてもきれいで、みんなで思わず感動です。

掘った路肩を丁寧に踏み固める野村さん(左)と、カケヤで杭を打ち込む奥田さん(右)
お2人とも作業のコツを飲み込むのがとても早く、道具も上手に扱われるので大変驚きました。
野村さんのノコギリ、奥田さんのカケヤさばきは、もはやプロ級です!
 
きれいに補修できた路肩。これで雨が降っても大丈夫です。

昼食後はあずまや周辺の落ち葉集めと、砂利の敷設作業を行いました。
1日の最後に、元気いっぱいでポーズを決められるお2人。

14.  9.  12.  15.

 先日伐採した椎の大木の根っこの除去作業と、道のりの構築を同時進行で行っています。


地中深くまで根をおろし、除去するのがなかなか困難です。

先に作っておいた丸太組みに、根っこの周りを掘った土を搬入して道のりを作ってゆきます。
14.  9.  8.  9.

 重機を使って、先日の丸太を運び出す作業を実施しました。小雨が降る中、ロープと滑車を使って谷底から丸太を引っ張り上げますが、途中の木に引っかかっ てなかなかスムーズに進みません。何度も重機を降りては直しつつ作業を続けました。この時期になっても蚊が凄まじく、蚊取り線香もお構いなしに沢山たから れて参りました。翌日は一転して爽やかな天気になり、全ての丸太の皮をむくことが出来ました。天気も回復に向かっているようなので、また遊歩道構築作業に 戻れそうです。




14.  9.  6.

 雨の合間を縫って、最近谷底で倒れた杉の大木を運び出す作業を実施しました。途中で折れたものと根元から倒れたものと2本ありますが、いずれも直径が 30センチ近く資材として活用できます。足元が不安定な中苦労して玉切りを終え、現場近くまで重機を移動させてきたところで土砂降りになり作業を中止しま した。




14.  9.  5.

 雨の合間を縫って丸太の皮むき作業を実施しました。



14.  8.  23.  27.  29.

 「みささぎの郷 里山作りの会」の皆様が、定例活動の合間に、杉の木を2本間伐して寄贈してくださいました。台風で倒れた竹の伐採に伴っての間伐との事でしたが、中には電 線すれすれに生えていた木もあり、手間と時間を掛けて伐採して下さった様子が伺えました。また、当方の丸太置き場まで重機で運搬してくださり恐縮致しまし た。
 この週は雨天に見舞われたり所用で不在にしたりなど、作業に間が開いてしまいましが、週末までに頂いた全ての丸太の皮をむくことが出来ました。誠にあり がとうございました。


作業中の「みささぎの郷 里山作りの会」の皆様方と寄贈して頂いた丸太。
時おり雨に見舞われながら作業を実施しまし た。

14.  8.  19.〜21.

  既存の遊歩道とのドッキングに向けて、最後の丸太組みの構築作業を行っています。世の中は次第に涼しい風が吹き始めたそうで、噂によると今年は蚊も少ない とのことですが、森の中は無風状態で、長袖長ズボンの上からチェーンソー用の防護ズボンまではくので地獄のような蒸し暑さです。時おり放心状態になっては 塩タブレットと麦茶で我に帰り作業を続けています。蚊もしつこくて、渦巻きの両端から火をつけた蚊取り線香が手放せません。


手前の遊歩道から向こうに見える既存の遊歩道まで、緩やかに降りていくような感じでドッキングさせます。(左)
新たに構築する丸太組みの基礎となる丸太が経年劣化でだいぶ朽ちているので取り替えます。(右)

数年前に埋めた最上段の土嚢が姿を見せました。(左)
整地した後、新たに丸太を設置して、鉄筋で固定します。(右)
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
埋め直して土をならした後、縦丸太を設置しました。

14.  8.  18.

 土砂置き場から大小様々な岩と土を運搬し、構築したばかりの路面の、台風で少し掘れてしまった箇所を補修しました。



14.  8.  11.

 過去に例のない大雨になった今回の台風から一夜明け、恐る恐る遊歩道に様子を見に行きましたが、朽ちた木が倒れていたり、遊歩道が折れた枝葉で一杯に なっている以外は大きな被害も無くホッとしました。少し表土が流れた箇所があるので補修を予定しています。台風の後の吹き返しが始まったら逃げて帰る予定 で、山盛りになった枝葉の掃除に取り掛かりましたが、今日はたいした風も吹かず、何とか夕方までに作業を終える事が出来ました。

 

14.  8.  8.

 伐採した椎の木が倒れている現場は涸れた川の 中で、ぬかるんでいて重機で は接近しにくい位置にあります。杉やヒノキなどで建設資材としての用途がある場合は、滑車とロープを用いて長いまま引っ張り出すのですが、椎の木はお正月 のかがり火の焚き木としての用途が既に決まっているので、薪にしやすい長さに玉切りにして1t土嚢袋に詰め、既存の遊歩道上から重機で吊り上げて、そのま ま搬出することにしました。玉切りと集材に大変時間が掛かりましたが、重機のお陰で搬出作業がスムーズに行えました。



無事に薪置き場まで運び終えました。

14.  8.  5.

 大変な蒸し暑さのなか、昨日伐採した椎の木の玉切りと搬出作業を実施しました。本日中に全て終了して明日から次の工程へと進みたかったのですが、あまり の暑さに体が参り始め、そのうちあちこち痛くなってきたので、大事になる前に作業を打ち切りました。


玉切りして重機で集材します。

これらの木は、正月3が日のかがり火のため の焚き木として活用されます。

14.  8.  4.

  地面を覆い尽くしていた大量の枝の片づけが終わり、いよいよ幹の伐採に取り掛かりました。一度はこの遊歩道のシンボル的存在にと期待していた椎の木ですの で、この段階に至っても大変名残惜しく感じます。その分丁寧に倒してあげようと思い、何度も慎重に倒す方向を見定め、受け口と追い口の位置を選定しまし た。太い電柱のようになってしまった椎の木に一礼してから切り進んだところ、まるで木があらかじめそう考えていたかのように、まわりの木や遊歩道を一切傷 つけることなく空中で一回転して下まで落ちてゆきました。このたびは人間の勝手な理由で伐採させて頂いたにも関わらず、最後までこのように事故なく作業を 進めさせて頂き、心から感謝しております。跡地には必ず立派に道を付けさせて頂きます。誠にありがとうございました。



空中で一回転し、下の道も飛び越えて落ちていった幹の部分(左)。
あとには巨大な切り株が残りました(右)。

14.  7.  30.

 現在遊歩道を構築中の場所に一本の椎の大木が生えています。枝の張り出し方が豪快でどっしりと存在感があるので、遊歩道が完成した暁には名所の1つとな る事を期待していました。一方で、巨大な根っこが道の上にはみだしていたり、太い幹が道に向かって大きく傾いて生えているため、本来道幅に余裕を持たせた いはずの絶壁のような場所にも関わらず、狭くて危ない場所になってしまっていました。丁度遊歩道の開通予定地点でもあるので、記念碑的存在として温存し、 付近の斜面を大きく切り崩して新たに道を築く事も検討していましたが、@工事で根が剥き出しになる事によって将来木が倒れる可能性がある、A新たに切り崩 した斜面から崩壊が始まり豪雨の際に土砂災害を引き起こす可能性がある、Bよく観察してみると上部に広範囲にわたって腐りが見られるので、木全体が傷んで いて将来思わぬところから折れる可能性がある、などを考え合わせて、残念ながら伐採する事にしました。木の大きさと枝の張り具合から、根元から一気に切り 倒すと思わぬ事故を招く怖れがあるので、重機で牽引しながら枝ごとに切り落としてゆき、最後に幹を切り倒すことにしました。折からの蒸し暑さの中、さらに 高所での作業で緊張しましたが、安全帯や防護服を着用し、慎重に観察を重ねて段取りを確認し、作業に入る前には日本酒と粗塩で現場を清め神のご加護を祈願 したおかげもあって、事故無く全ての枝を切り落とす事が出来ました。次の工程では現場に山積した枝を片付け、最後の幹の伐採に取り掛かります。


直径約60センチ、高さ約7メートルほどの椎の木です。
この地点で道幅が急激に狭くなっていて、今後転落防止用の柵を設置すると車椅子同士がすれ違えません。
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
周囲の低木を伐採し梯子を登って枝にロープをかけます。

枝は太いもので直径が30センチほどあります。
滑車で支点を作りつつ重機で牽引し、次々に枝を落としてゆきます。

太い幹だけの状態になりました。
次回は周囲の枝を片付けて足場を確保してから幹の伐採を行います。

14.  7.  23.

 丸太組み最上段の道のりを完成させる作業を実施しました。数年前に構築した遊歩道との間に開いた大きな隙間に岩を詰め、土砂をかぶせました。次の工程で は、いよいよ既存の遊歩道と現在の道のりとを接続させる丸太組みの構築に取り掛かります。

前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan 前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
適当な大きさの岩が無いので、大きな岩をいくつかの塊に割って使用しました。

岩の上から重機で土砂をかぶせ、道のりが完成しました。

14. 7. 15. 16.

 先日削った資材を使って、丸太組みの最終段を構築しました。途中で土砂が足りなくなり、やむなく搬入作業の途中で終了しました。次の工程では、ここに新 たに土を追加しつつ脇の壁を削って道幅を広げて、新たな道のりを完成させます。

前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan 前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
シダで覆われた丸太組みは数年前に一旦工事を停止させた地点です。(左)
その後ゴール地点から数年かけてさかのぼりつつ構築してきた道が間もなくドッキングします。
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
この場所の路面を仕上げたら、画像(右)奥に見える既存の道のりに向けて
緩やかに高低差をなくしつつつなげて開通させます。

14. 6. 2. 3.

 最近、急に暑くなってこたえます。

前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan 前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
ドリルで下穴を開けて、タガネを打ち込んでゆきます。
時々腰がだるくなるので、作業小屋の鴨居にぶら下がって伸ばしたりしながら作業を続けます。

14. 5. 31.

 丸太組みの完成まであと一歩のところまで来ましたが、残っている資材丸太がどれも直径50センチ前後のものばかりです。このままでは太すぎて扱いづらい ので、上下を削って、高さが30センチ前後の「太鼓落とし」の状態にしています。こうすると平面も出るので、組む作業もとても楽になります。この日は山中 君が手伝いに来てくれて、暑いなか頑張ってくれました。


なれないハンマーにてこずりながら、黙々と頑張っています。

14. 5. 20.

 丸太組みの5段目を構築しています。本来、丸太組みが高くなるにつれて現場への土砂の運搬が困難になりますが、今回はあらかじめ付近に1t土嚢入りの土 (14. 3. 29 〜 4. 1.参照)を集積しておきましたので、これを使ってスムーズに作業が進んでいます。


ヘアピンカーブ付近に集積しておいた1t土嚢を重機で現場まで運びます。

一旦横倒しにしてから、底部についている反転ベルトで吊り下げると土砂が一気に流れ出てゆきます。

大分高くなってきました。

14. 5. 17.

 山中君と2人で、先日の大雨で少し崩れた箇所を補修する作業を実施しました。この場所は、大雨の翌日これ以上傷みが広がらないように土嚢で応急処置をし ておきましたが、後日改めてやり直すことにしてありました。約50個の土嚢を作って軽トラと一輪車で現場まで運搬し、微調整を繰り返しつつ完成させまし た。単純ながら手間の掛かる作業で通常は一日がかりですが、土嚢を扱うのが初めてとは思えない山中君の助けを得て約4時間で作業を終える事が出来ました。




14. 4. 30.

 昨日から今朝に掛けて大変な豪雨でしたが、事前の雨養生が功を奏して現場は無事でした。ご心配頂いた皆様方、ありがとうございました。



14. 4. 25.

 丸太組みの4段目まで構築しました。

前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan


14. 4. 19.

 「みささぎの郷 里山作りの会」の永戸様がたくさんの鉄筋を寄贈して下さいました。丸太組みの構築に使う鉄筋が、残りがわずかになっていた所でしたので 大変心強く、勇気づけられました。永戸さん、日頃から有形無形にサポートして下さり心から感謝しております。今後とも頑張りますので、どうぞよろしくお願 い申し上げます。


小生の不在中に、わざわざ作業小屋までお届けくださいました。
誠にありがとうございました。

14. 4. 13 〜 17

 全ての土砂の掘削と搬出が終わった予定地に、丸太組みを3段構築しました。表層はやわらかい土ですが、内部の地盤は大変固い粘土質で、縦丸太を設置する ために必要な寸法をツルハシで削りながらの作業になりました。天気続きで助かりましたが、暑さでフラフラになりました。


1段目の丸太は約3分の2ほど埋没させます。(左)  ドリルで穴を開けて縦丸太を固定中(右)

横丸太が安定しやすいように必要に応じて削ります。

あと3段ほどで道がつながります。

14. 3. 29 〜 4. 1.

 これから丸太組みを構築しやすいように、予定地の土砂を一旦どける作業を実施しました。これらの土はこの後の工程ですぐに使う事になるので、1t土嚢に 入れて10mほど後方のヘアピンカーブに集積しました。



 

最近にわか雨が多いので、シートで雨養生しておきます。

14. 3. 25.

 春休みの息子がヒマそうにしていたので、作業に誘ってみたところ喜んでついてきました。午前中いっぱい汗を流し、昼食のカップヌードルをうまそうに食べ て帰ってゆきました。


専用のスコップと一輪車に大喜びです。

路面に水はけの良い土を敷設しています。       ジュースがうまいぜ。    

14. 3. 17.

 丸太組みの最終段(8段目)を構築する作業を実施しました。あと3メートルで、神社の本殿前から丘のふもとまで道のりがつながります。
 
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan 前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
先日完了した水はけ処理作業のお陰で、重機を現場までスムーズに乗り入れられるようになりました。

道幅を削ったり、根っこを取り去ったりする作業で出た土を、丸太組みに詰めて固めています(左)。
8段目まで完成しました。高さは3メートルくらいです(右)。
前出健太郎 加佐登神社 遊歩道 Ken-taro Maede  Accessilility Trail Japan
本殿前から降りてきた道が、もう目前に見えます。

14. 3. 8.

 山中君と2人で、先日作った竹かごに落ち葉や枯れ枝を集める作業を実施しました。この場所は上下を遊歩道で挟まれた広々とした場所ですが、掃除に手が回 らなかったため少し荒れてしまっていました。山中君が何度も来てくれて、竹かごの材料作りから設置、掃除まで手伝ってくれたお陰でとてもきれいな場所にな りました。


パワフルに落ち葉を集める山中君。剣道3段。現在空手修行中。

14. 3. 1.

 もともと傷み気味だったキャリヤーのエンジンの台座が、エンジンの振動による金属疲労でとうとう壊れてしまいました。動力の伝達がスムーズにゆかず、 もはや走る事も荷台ダンプを動かす事も出来ません。この日は壊れた台座を溶接して、再びキャリヤーが使えるように修理する作業を行いました。


金属疲労で台座が取れかけです。エンジンに手を置くと台座ごとパカパカ動きます。(左)
小型溶接機登場。(右)

鉄筋などで補強しながら溶接でくっつけました。
見かけは不細工ながら十分な強度に仕上がりました。

ついでに動力ベルトも全て交換したところ、生き返ったように快調に動き始めました。(左)
復活したキャリヤーで先日の穴ぼこに土を詰め込む作業を実施しました。

14. 2. 30.

 大学の期末試験を終えた山中君が竹かご作り作業を手伝いに来てくれました。大きなハンマーで杭を打ち込んでゆく作業に手間取っていましたが、初めてとは 思えない上手な手つきで竹を編んで、立派な竹かごを完成させてくれました。今日はお疲れ様でした。今度はここに落ち葉を詰め込む作業をしようね。




14. 2. 14.

 昨年の土砂崩れ以降、ヘアピンカーブ付近の水漏れがひどくなり、 ここしばらくの土砂運搬作業で何度も通行するうちにぬかるみ状態になってしまいまし た。もともとこの場所は谷筋なので、水はけ対策を十分講じたはずなのですが、災害で水脈が変わってしまったようです。乾いてしっかりした路面に戻すために 水はけ処理作業を実施しました。


斜面に沿って少し掘るとあっという間に水が溜まります。(左)
以前作った水の通り道をもう一度深く掘り返しています。(右)

岩置き場から沢山の岩を運搬し、掘り返した用水路に詰め込んでゆきます。

用水路の中を水がスムーズに流れ始めました。
手前の水を掻い出して、窪みを土で埋めれば完了です。

14. 2. 12.

 丸太組みの7段目まで構築しました。


14. 1. 18.

 修理が完了したキャリヤーで土砂を運搬する作業を実施しました。年末、土の集積場に土砂がたくさん運び込まれて、遊歩道の構築に最適な、大小の岩がごろ ごろ入った土をふんだんに使えるようになりました。作業していて嬉しいです。

 

14. 1. 17.18.

 1月17日・18日の午前中、山中君が参加してくれました。森の中に設置して落ち葉や枯れ枝を集める「竹の落ち葉カゴ」の材料となる竹を伐採し、扱いや すい長さに切りそろえて細かく割る作業を実施しました。山中君は最初のうちはのこぎりやナタなどのなれない道具に苦戦していましたが、すぐにコツを覚えて 楽しそうに過ごしてくれました。次回はこの材料で森の中にカゴを作ろうと約束して作業を終えました。

 
「竹を切倒すのは思ったより難しいですね。」   ナタで竹のフシを削り落として材料を仕上げています。

14. 1. 15.

 丸太組みの3段目に土砂を搬入する作業を予定していましたが、開始早々キャリヤーが突然動かなくなりました。修理に時間が掛かり結局この日は作業が出来 ませんでした。残念。



14. 1. 1.

 明けましておめでとうございます。
昨年は物心ともに皆様方の心のこもったご支援を賜り誠にありがとうございました。
本年も頑張って参りますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。



謹賀新年




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