( 2020. 8.10. )
新型コロナウイルス感染症が全国で急速に広がっています。2019年12月に中国湖北省武漢市で発生した新しい感染症はあっという間に全世界に拡散し多くの死者を出しています。
本日までの日本の感染者は約5万人で多くが東京、大阪、名古屋などの都市部の若者のようです。三重県では248人、鈴鹿市では30人の感染が確認されています。
4月〜5月の緊急事態宣言中は人の移動が制限されたため感染拡大に歯止めがかかり一時は収束するかと期待されましたが、緊急事態宣言が解除された上に「Go To トラベルキャンペーン」が始まったため、都市部から地方へ一気にウイルスが拡散しました。
今回ドイツから研究発表があり、新型コロナウイルス感染症から回復した患者100人の2〜3ヶ月後の心臓を検査したところ、78人に異常を認め、60人には心筋炎が進行中だったとのことです。新型コロナウイルス感染後の心臓の異常は年齢や初期感染の重症度には相関せず、無症状だった18人にも同じ割合で発生していたようです。
これまでも風邪をひいた後に心筋炎で亡くなったという話を聞いたことはありましたが非常に稀な印象でした。しかし今回のドイツからの報告では新型コロナウイルス感染後に心臓に異常を生じた人の割合が非常に多く本当に驚いています。
PCR検査で陽性だったけど無症状だったとか軽症で良かったとか、ただの風邪だとか言う人もいるようですが、今回の報告から言えることは、一旦新型コロナウイルスに感染したら半数以上は心筋細胞が損傷し、体動時の息切れや不整脈などの慢性心不全状態で人生を送らなければならないということです。
このウイルスは口腔や咽頭から消えてPCR検査で陰性になったとしても内臓には持続的に感染している可能性があり、後日、再び風邪症状が出現したりPCR検査で再陽性となったり、他人に感染させたりする危険性が考えられます。
したがって今言えることは、絶対に新型コロナウイルス感染症に罹ってはいけないということです。
本当に恐ろしいウイルスだということを自覚して下さい。
残念ながら今のところこのウイルスを撃退する手段はありません。