太陽の道

太陽の道 地図

「神奈備山(かんなびやま)」と古代より崇拝され,山そのものが大神(おおみわ)神社のご神体である大和「三輪山」。
この三輪山山頂から日の出を見ると春分・秋分の日に田原本町の「多(おお)神社」,冬至の日に田原本町の「鏡作(かがみつくり)神社」,夏至の日の橿原市の畝傍山から日が昇る。
この地点をむすぶと大和盆地の真ん中に三輪山を頂点とする正三角形ができる。古代,ひとびとは太陽を敬い,そして時を読んで農作業の時期を知った。
たとえば冬至が正月で,この日から何日目が種まきの用意,春分から何日目がたんぼの用意などである。
稲の生育の絶対条件となる夏の太陽の光,稔りを約束する夏至の日は太陽を祭る日であったろう。
その祀りの場所(祭祀場)と神のいる場所(神殿=山),すなわち畝傍と三輪を結ぶ線=夏至の日に太陽の昇る方向の延長線伊勢湾への東端,ここに加佐登神社,国分町の菅原神社がある。
また春分・秋分の日は東に伊勢の斎宮,西に淡路島の伊勢の森を結ぶ有名な「北緯34度32分」の線がある。