紙風船 #2

「四苦八苦を楽しむ」
2001.2.28

 私は、今「鏡」を見るのが楽しい。それは、前歯の中央より少し横にあるべき歯が抜かれいかにも、間が抜けた感じだからである。

 いつもあったところに、あるべきものが無いというのは、実におかしなものである。

 これも、50有余年の間、歯に対する感謝が足りなかったから、今その「ツケ」がまわってきたのであろう。

 「四苦八苦」の一つに「五陰盛苦」=「ごおんじょうく」というのがある。

 「人間の体にあらかじめ盛られた苦」と解釈されているらしいが、まさに私はその状況を思い知らされている。

 治療は苦痛であるが、間抜け顔を鏡で見るとき「さし歯」が入るまでの間、日々を楽しく過ごしている。

 こんな気持ち、あなたならいかがですか!


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Last modified: June 30, 2001