私は、今「鏡」を見るのが楽しい。それは、前歯の中央より少し横にあるべき歯が抜かれいかにも、間が抜けた感じだからである。
いつもあったところに、あるべきものが無いというのは、実におかしなものである。
これも、50有余年の間、歯に対する感謝が足りなかったから、今その「ツケ」がまわってきたのであろう。
「四苦八苦」の一つに「五陰盛苦」=「ごおんじょうく」というのがある。
「人間の体にあらかじめ盛られた苦」と解釈されているらしいが、まさに私はその状況を思い知らされている。
治療は苦痛であるが、間抜け顔を鏡で見るとき「さし歯」が入るまでの間、日々を楽しく過ごしている。
こんな気持ち、あなたならいかがですか!
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