紙風船 #6

海開きに想う
2001.6.29

私は漁師の息子として生まれました。

伊勢湾は、生活の糧を得る大切な海であり、心身を鍛えてくれる道場でした。

現在、鈴鹿市には「千代崎海水浴場」と「鼓が浦海水浴場」があります。

これらは、三重県最北端の海水浴場だそうです。

「海水の浴場」とくに「浴場」の表現に懐かしさを感じます。

私が子供の頃は、鈴鹿市の海岸は総て「浴場」だったのです。

ところが、人間の欲望がわずかな時の流れの中で、自然を破壊していったのです。

この責任は誰が取るのでしょうか。

「人間のやることだから」と変な妥協はいかがなものでしょうか。

21世紀、この「浴場」をみんなが協力し合って取り戻したいものですね。

本日は、泳ぎを覚えるために伊勢湾の海水をたらふく飲んだ少年が、海開きの浜辺にて昔の想いを紙風船に乗せてみました。


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Last modified: June 30, 2001