今年も、各地でお盆の行事がありました。
国民総里帰り現象!の時代から海外旅行へと動きに変化はありますが、やはり里帰りが主流ではないでしょうか。
古里に帰ることで原点を見つめ直し、明日への活力とする。
実に良い風習だと思います。
「老若男女」が、盆踊りの輪の中で、久しぶりに会う友とお互いの世情のことを忘れながら、時をすごすことは実に楽しいことですね。
踊りの苦手な人は輪の外でじっと踊りを見てらっしゃいますが、実は、これがまた大切なことなのです。
昔から「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊りゃな損そん」と言われていますが、私は、損も徳も考えずに古里の空気の中にいたい、盆踊りをじっと見ていたいと言う素朴な気持ちが何よりだと思います。
ここで、先月お約束の「短歌」を一首
「一と年せぶりに 出会へる君は 庭先の あぢさゐに似て 心なごます」
この句は、7月の雨の降る日、久しぶりに出会った「ひと」を詠んだもので、お互い50余歳と過ぎし歳月を、よき年輪になぞらえて談笑いたしました。
今回は、盆踊りの風習にちなんで「踊る心・見る心」を紙風船にのせました。
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