わんぽいんと・ケア

<目次>
高齢者と「リクリエーション」
認知症の症状とケア
自分を知り自分と向き合ってみよう
食欲不振への対応


第10回(H19.7.17)


【 高齢者と「レクリエーション」 】    介護士  村橋 学

「レクリエーション」という言葉が与えるイメージは様々であり、その考え方は人それぞれです。
  私は、例えば「良く晴れた日に近所の公園を散歩する」という小さな行為も立派な「レクリエーション」であると思います。

高齢者の方は、体が衰えることによって、気持ちまで萎えてしまい、外に出て他人とふれあうのが億劫になったり、自分から主体的に行動を起こさなくなってしまいがちです(もちろん寝たきりの生活をしていても強靭な精神力を発揮している方もみえますが)。

近所の公園に出かけ、ベンチに腰掛けて日向ぼっこをするだけでも、公園の片隅に咲いている草花に目がとまり、「ちょっと摘んで帰って居間のテーブルに飾ってみようか」という気持ちになるかもしれません。近所の同年輩の方と偶然出会い、話が弾むかもしれません。もしかしたら、小さな子供が近寄ってきて一緒に楽しいひと時を過ごせるかもしれません。

そうでなくても、いい運動になりますし、少なくとも気晴らしにはなると思います。家の中に一日中閉じこもっているよりも、自然や人との思いがけない出会いを経験することができる可能性は高くなります。また、外出するわけですから、それなりの心の準備と身支度を整えなければなりませんので、前向きな気持ちになることができます。

「レクリエーション」とは、できるだけ主体的に生きることができるように、日常に色どりを添えていくちょっとした工夫を考えていくことなのではないかと思います。





【 認知症の症状とケア 】
   介護士  山本 尚子


私は今、1・2丁目の認知症の方々のユニットで働いています。認知症には中核症状という脳障害が原因であらわれ、程度や時期は個人差はあってもすべての認知症の方に見られる症状と、周辺症状という中核症状があったうえで環境やストレスなどの要因が加わることによって副次的にあらわれる症状があります。

 中核症状 ・記憶障害(もの忘れ) ・見当識障害(時間、場所、人の見当がつかない) ・実行機能障害(料理の手順、道具の使いみち、衣服の着方がわからなくなるなど)

 周辺症状 ・徘徊(自宅から帰りますと外へ出て行ったりする) ・不安定な感情(部屋に閉じこもったり、急に大声で怒鳴ったりする) ・異食(ボタンや紙など食べ物でないものを口にする) ・妄想(お金を盗られたなどの被害妄想) ・作話(事実とは異なることを真実のように話すなど) ・不潔行為(自分の便を壁につける。汚れた衣類をタンスにしまうなど)

 ケアについて・・・何度同じことを言っても聞いてあげ、何度同じ質問をされても同じ答えを返してあげる。否定しないこと。家へ帰りますと外へ出ようとする時は、私も散歩したいからご一緒しますと外をひと回りして帰るなど工夫する。もの盗られ妄想では一緒に探してあげること、得意なことをやってもらった時はほめてあげたり、お手伝いして貰った時は感謝の言葉を伝えて安心感をもたせてあげること。大切なことは主役にしてあげることで認知症の方のさびしさを少しでも解消してあげられたらと思います。

引用元:認知症を介護する人のための本


 自分を知り自分と向き合ってみよう 】  支援相談員 原 佳隆


 人は、毎日他人との関わりを避け、楽しく生きていくのは不可能である。
 
 誰にでも考え方・行動・言動等に偏りが見られ、今までの生活環境等によりそれぞれ価値観・基準も違います。
 
 誰でも、人を傷つけ逆に傷つけられ生活しています。その時、自分にはどういう傾向(癖)があるのか、何故、そういう言動や行動をとるのか、いつからそのようになったのか、今までの自分の人生を紙に書き、あらゆる角度から客観的に振り返り洞察することにより、自己の行動パターン・行動言動等の原因を意識化することが出来ます。
 
 自分自身の傾向(癖)が分かるようになれば、何故このような言動等をとるのか理解でき、また、気持ちのコントロールも出来るようになれば、毎日楽に生きられるようになるのではないでしょうか。

 自分らしい自分を見つけることで、なりたい自分への一歩が踏み出せる為にも一度振り返ってみてはどうでしょうか。



【 食欲不振への対応 】  介護士 和田 みほ


 ワンポイントアドバイスを紹介させて頂きます。食欲不振への対応について、食欲のないときは好物を食べて頂くのが一番です。そんなときは栄養のバランスや、普段は治療食を食べている方に対しても、寛容に受け止めて、まずは食べていただくことを最優先に考えて下さい。郷土食や季節感のある食事、行事食などでも食欲の増す食事です。

また、声掛けもその方の生活暦のなかの馴染みの言葉を使うと喜ばれます。

食欲がなくなる原因としてはさまざまなことが考えられますが、高齢者の場合、老化に伴う身体の機能の低下(咀嚼力・嚥下力)や義歯の不都合などの他に、そのときの気持ちや体調なども大きく影響するようです。

そんなときは、その方の大好物や、可能であれば外食、出前をとってみてはどうでしょうか?そのことがきっかけとなって、満足して気持ちを切り替えることができ、食生活のリズムが整ってくることもあります。


引用元→Q&A「ひやり・はっと」体験で学ぶ介護


     




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