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4月の手入れ

”91.4.14

私が入会しています、盆栽くらぶで発足当初使っていました教科書です先生の許可を得て載せていただきました

鈴鹿の山も日に日に緑を濃くして行き一雨ごとに暖かさを感じさせる季節になりました。盆栽棚も同様、赤や緑の新芽が眩しいほどです。この喜びは盆栽人のみ感じることの出来る喜びであり、安らぎでもあると言えよう。
 さて今月の手入れは松柏中心の植え替え、全般の芽摘み、雑木の新芽押さえ、消毒などで、一気に手入れの種類が多くなってきました。
 @松柏の植え替え
 作業方法は3月の雑木とほぼ同様ですが、根洗いは原則として行いません。用土のきほ基本は、川砂5:赤玉土5:桐生砂1:冨士砂1の割合で殆どの場合いけますが、五葉松その他樹種、樹齢、樹勢で変わります。
 葉すぐり、針金外し、幹掃除等は植え替え前にやっておくこと。
 A松柏、雑木の芽摘み、芽押さえ
 五葉松の芽摘みは間のびを押さえる作業で、のびてきた新芽の葉になる部分が割れかけるまで待って芽の元から葉になる部分を3〜5本のこし、鋏で切ります。
 杜松、蝦夷松等の場合は出た芽を直ぐに摘みまず、根の発育を促進する意味もあり、少し延ばし気味にさせて新芽が固まって芽当たりを確認し切り詰めることによって元気を付けながら樹形を整えて行く方法が良いと思います。特に植え替え後の盆栽にはこの方法が適当だと思います。
 モミジ類の場合は新芽の元にがくの様なものが付いているうち(葉が開くまえ)に一節で止めてしまうと枝先が繊細に仕上がり懐芽にも養分が行き届き易くなります。
 ぶなの場合も同様で、特に頭部、先端など太りそうな所ほど速めに芽を摘み懐目に力を付けるようにしましょう。ただ、同種のように葉が左右に出る種類は原則として2節目(2芽)で止める様にする

 楓の場合は一節以上う延びてから1節残し切ります。
 以上の手入れ方が一般ですが、根洗い等ひどく根を切ったもの、太らせたい、伸ばしたい枝は芽摘はみしません。
 B消毒
 この時期最も大事な消毒として殺菌剤の散布があります。カリン、長寿梅、カマツカなどの赤星病、モミジ、楓等のうどんこ病、杜松の枝枯れ、五葉松の葉ふるい等、雑木の葉が開ききる前にやっておくと、より効果的です。(バイコラール水和剤1500倍液等がよいでしょう)アブラムシ、ワタムシ、スリップス等、殺虫にはスプラシイド、カルホス、DDVP各1000倍液、殺ダニにはアカール、ケルセン、コロマイト1000倍エイカロール1500倍液等が効果があると思います。
 消毒をする前に鉢中にたっぷり水をかけておく、朝夕、曇り等、蒸発の天候を選ぶ。
 展着剤使用、薬の混合は避け、倍率は必ず守ることもたいせつでしょう。
 同じ薬品は続けて使用しない、出来れば3種類の薬品を使い廻した方が良いでしょう。

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