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5月の手入れ

”91.5.12

私が入会しています、盆栽くらぶで発足当初使っていました教科書です先生の許可を得て載せていただきました

 カリンの実もふくらみ始め、霜害の心配からもようやく開放されたようです。
さて、盆栽愛好家の皆様にとっては、これからの活動期、腕の見せ所です。昨年までとはどこか違う効率の良い盆栽の手入れ管理をして行きたいものです。

 盆栽の三要素といえば、根、幹、枝です、根張り作りは,3・4月の植え替えでひとまず完了となり、
これから落葉期までの間、幹と枝つくりに励むことになります。そこで今月は、特に雑木一般に施す葉刈りや、芽摘みなどの説明をしたいと思います。

@葉刈り、葉すかし

楓、モミジ類などが一般的ですが、殆ど雑木類に出来る手入れです。ただ、樹種別、樹齢,樹勢出作業の仕方、程度を考慮することも必要でしょう。目的は日陰になる懐芽と外側の元気な芽の力を平均化させバランスのとれた小枝を作る事にあるといえるでしょう。作業方法としては、強い枝の葉を刈るやり方で。全葉量の半分くらい刈る程度が一般的でしょう。
完成木(特にモミジ)によく使う方法ですが2枚ある葉に1枚だけを切る、言うなれば葉すかしをしてやるという作業です。
以上代表的な手入れ方法ですが目的をしっかり決めた上で樹の状態にあった方法を選んでください。たとえば、太らせることに目的をおいている場合、葉刈りをすれば太りは止まります。また、葉刈り後の長雨、肥料過多は 根腐れの原因になります。
また、2番芽以降の葉は病害虫にやられ易いことも忘れずにおいて下さい。

A芽摘み、芽切り

柑橘類、梅などは、今月の中〜下旬に2芽で、杜松、蝦夷松などは新芽が充実するのを待ち、芽当たりを確認したうえで樹に合った長さで切ってください。
実物、花物盆栽で新芽が伸びすぎるような場合は適芯し針金などで下げておくと良いでしょう。
以上のような作業が今月の中心となりますが、冬に掛けた針金もそろそろ外し時になるでしょう。
植え替え3週間以上経過している樹から少量の肥料をおいても良いでしょう。
潅水、消毒(カミキリムシの予防、赤ダニ、あぶらむし、うどんこ病など)先手を取るくらいの体制で行きましょう。
※ 12月の展示会に備え主木は勿論、下草の準備、飾台合わせ、席構想など、会員相互が話し合い研究して  無窮展の展示会をせいこうさせましょう。

五葉松の芽摘み

作業日 H16.5.17

五葉松の芽摘みの時期です3本以上芽が出ている芽は2本赤の印で摘み取り、矢印の芽は残す、(画像左)この残した芽に樹勢が行くようにして、摘ん芽が出来るだけ短くなるよう。尚矢印の芽は秋に元から切り取る。(画像中央は芽摘み後の様子)
も一枚の画像は摘み取らなくても良い芽です(画像右の芽)


梅の芽切り

作業時期 6月15から25日

Aの葉ヲかきとり、赤線のところで切り取る

鋏のところで切る

芽切り後の姿です。

今回適当な梅がなく松竹梅の梅ですみません

この時期に芽切りしますのは、早い時期《4月下旬》新芽が成長しすぎて穂が長くなる
もう少し後に切ると新芽に花芽がつかない。

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