手順1.板書しながら、漢字の分解・合成についての問題を次々と出す。
- 学年に応じた漢字で、問題を出す。
例 問い「水+毎=何ですか」 答え「海」
問い「心+生=何ですか」 答え「性」
問い「目=日+何ですか」 答え「一」 問い「住=人+何ですか」 答え「主」 など
手順2.漢字を分解してできる3つの漢字を必ず入れて、五七五の詩を作り持ってこさせる。
- ノ−トに一つ書けたら持ってこさせる。条件に合う3つの漢字が使われているか確かめ、できていればほめる。
- 一つできたら、もう一つ作らせる。
- これは、季語がないので俳句ではないが、俳句を学習していない学年(通常五年まで)では、俳句は五七五で作ることなどをあらかじめ教えておくとよい。
- 辞典などを見てもよいことを付け加えるとよい。
- どんな漢字で作るのか困っている子には、教師から、簡単な漢字を指定してやるとよい。
【作品例】
(5年生) (3年生)
悲しみは 非行に走った 心から 人はみな 本を読んでから 体育する
(非+心=悲)
(人+本=体)
評判の 言うことなしの 平ら顔 門の前 そろそろ日が出る 時間だよ
(言+平=評) (門+日=間)
ため息つき 自まんのげいで 心うばう 水を飲み 京都に行くと 涼しいよ
(自+心=息) (水+京=涼)
計算が 十で止まって 言えないの 生きる人 心の強い 性かくだ
(言+十=計) (心+生=性)
人間は 非常事態に 俳句かく 日曜日 一人で遊んで 目がまわる
(人+非=俳) (日+一=目)
青年は 人の情けを 心で見る 口の中 矢を入れたのを 知ってるかい
(心+青=情) (矢+口=知)
(6年生)
白い花 一輪さけば 百輪に
(一+白=百)
楓の木 雨風乗り越え 一人前
(木+風=楓)
この方言 どこの言葉か 訪ねてみる
(言+方=訪)
奈良公園 大きな手示す 大仏様
(大+示=奈)
細い木の柳の下に 卯が一羽
(木+卯=柳)
果物は 木が日を浴びて できるもの
(日+木=果)
日がしずみ 生まれたものは 夜の星
(日+生=星)
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