森の環境

森の多様性を保つためには何が必要なのでしょうか?
当会の会長は常々,間伐や剪定するときは風を読み,日の出,西日など日光の当たり具合を肌で感じてせなあかんといいます。

森を手入れすると森はどんな風に変わっていくんでしょう?
現在,継続的に白鳥塚の環境を定点観測しています。
測定項目は,照度,風速,湿度,温度と植生・鳥などの状況です。
現時点でわかったことは

  1. 日光がほとんどあたらない(500ルクス以下)の場所は蚊もいない。当然ながら鳥や他の生物もいない。
  2. そのような場所は地面をほっても虫も見えないし,土地も痩せている。
  3. このような場所は杉などが間伐されていないため育ちが悪く,草も生えてない。
  4. ついで少し明るくなると笹が生えて,少し生体反応も感じる。
  5. もすこし明るくなると(1000ルクスぐらい)下草も生え出す。セミもいた。
  6. 椎があると大きな範囲で必要な3000ルクス以上は確保できないこと。

現在までの測定結果

測定ポイント
1回目 平成13年10月20日
2回目 平成13年10月28日
3回目 平成13年12月15日
4回目 平成14年 3月10日

また試しに荒廃林のなかで100?ぐらいのなかに10本ぐらい密生した場所で1本づつ間伐した時の照度変化も測定しました。

結果は

伐採本数 照度(ルクス)
300
1本伐採 400
3本伐採 500
5本伐採 1800
6本伐採 1800