悲鳴!
2003.11.28
私は、東京マラソンの日を待っていた。
11月16日、日曜日、東京は晴天で気温も高く風も強かった。
アテネ・オリンピックをめざす、マラソンランナー、高橋尚子さんは懸命に走った。
しかし、敗れた。
私は、落胆と共にこの結果がしばらく信じられなかった。
TVの画面を通じ、尚子さんの悲鳴が聞こえたような気がした。
多分、マラソンという競技を愛するフアンの誰もが同じ思いだったと思う。
限界に近い練習に挑戦した結果、絞られた肉体、研ぎ澄まされた感覚で望んだレースに、まさかの結果が待っていた。
夢なら覚めてほしい思いがしたが、現実は厳しい世界であった。
人生の中で、幾つも悲鳴を上げるような感動に出会うことなどはない。
そんな思いを記憶としてこの紙風船に載せておこう。
今後、彼女しかわからない何かが起こったこのレースが生かされることに期待して!
鈴鹿市議会議員 原田勝二