紙風船 #86

記憶力と絆
2008.02.26


 先日、中学校時代の卓球部OB会が開催されたので47年ぶりに参加しましたが、懐かしい顔も、それぞれの人生を刻んでおり、いい男といい女になっていました。

ただ一人、昔と変わらないいい男がいました。

それは、M先生でした。

先ず、中学校当時から活発だった女性の幹事さんが挨拶をすませ、続いてM先生の挨拶となりました。

M先生は、おもむろにOB会の開催の御礼を述べられた後、当時の記憶に○○事件と名付けて次から次へと語り始められました。

その話しは、まるで昨日の様に鮮明に覚えておられ伺っている私もその場にいるような気持ちとなりました。

先生の話が約25分を経過したところで、幹事が気を利かせ乾杯の後に次を伺うことにしました。

とにかく、先生の記憶力には脱帽いたしました。

このことを思うとき、昔の先生は当直勤務もあり生徒との絆がより深かったのです。

私は当直明けの先生に歯ブラシを買ってきて欲しいと頼まれたことを思い出していました。

現代の先生方も生徒との絆づくりには努力をされていると思いますが、教育を取り巻く環境も激変しておりますのでかなり困難ではないかと思います。

しかし、多感な時代を共に過ごして頂く先生方にご努力をお願いする次第です。

M先生の記憶力は素晴らしく、私の青春時代のスナップ写真を見るようでした。

先生は、小雪舞い散る中、車椅子で車中の人となりましたが、見送る生徒達はみんな笑顔でした。

明日への活力を頂いた大変ありがたい半日でした。

改めて幹事さんに御礼を申し上げます。

鈴鹿市議会議員 原田勝二


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Last modified: February 27, 2008