伊勢若松海岸の今昔ものがたり
2008.10.03
♪我は海の子白波の・・さわぐいそべの松原に・・♪
伊勢若松の海岸が、この詩のような光景からテトラポット海岸に変貌をしたのは、昭和28年(1953年)9月25日に県下を襲った台風13号が原因でした。
つまり、その台風で海岸堤防が決壊し、ほとんどの松は倒れたからです。
その後、昭和34年(1959年)9月26日の伊勢湾台風の来襲により、更に護岸が強固に整備されました。
従って、♪さわぐいそべの松原・・があったのは、私が10歳の頃までのことでした。
現在、部屋に飾ってある小学2年生当時の写真には、漁船が砂浜に引き上げられ、松原の太い松の木にロープが結ばれている光景が写っています。
♪生まれてしおに浴して・・浪を子守の歌と聞き・・♪
幼い頃は、学校から帰宅すると、すぐに裸になって海へ泳ぎにゆきました。
友達とみんなですごす海が遊び場だったのです。
今朝は海岸堤防を散歩しながら、そんな昔のことを思い出し、「われは海の子」を口ずさんでいました。
尚、昭和43年当時に整備された堤防は老朽化し、その路面を車で走行する際に発する音は、まるで電車が線路上で「ゴットン、ガッタン」と走行する音に似ています。
本日は、童謡に表現されている光景が失われつつある日々、せめて孫達には昔の写真を見せて、自然の驚異などを伝えたいとの願いを紙風船にのせました。
次回は、♪星の界・・・について。
鈴鹿市議会議員 原田勝二