この国のかたち・その一
2009.12.10
私は、昭和19年にこの世に生を受けました。
私がこれまで無事に人生を歩んでこられたのは、当時の義務教育のお陰だと感謝いたしております。
厳しい教師が存在し、親達も周囲の大人達も教師に対し敬意を持って接していた時代に育って本当に良かったと思います。
敗戦により新しい教育が取り入れられたと思いますが、当時の私には詳しいことは分かりかねましたが、教育の根底には「仰げば尊し」の精神が脈々と流れていました。
特に、・・身を立て名を挙げやよ励めよ・・の詩は、私自身を奮い立たせてくれました。
いつの間にか、この詩がけしからんとかで「仰げば尊し」の曲は卒業式では歌われなくなったようです。
なんと情けないことでしょう。
何事も無難に競争もなく平和にという、真に人生の厳しさから目をそむけさす教育が蔓延しています。
この教育の根幹を見直さない限り、この国のかたちは定まらないと思います。
昔のやり方を全て否定することが正しいと信じている人々、あなたは何を勘違いしているのでしょうか、温故知新の諺にもあるように、この国のかたちの未来は過去から学ぶことから始めないと取り返しがつかないところまで来ていると思います。
今一度「仰げば尊し」の曲を口ずさんでみてください!
鈴鹿市議会議員 原田勝二