おわら風の盆
2013.09.07
夕暮れの街にぼんぼりの灯りがともり、道ゆく人の頬を染めていました。
橋を渡ろうと川上に目をやると、両岸にぼんぼりが立ち並び川面に影を映していました。
「おわら風の盆」との出会いに心うきうきの思いでした。
街の中心に向かって歩くと人の流れも徐々に多くなりました。
突然、目の前に深く笠をかぶった男女が現れ、三味線、胡弓、太鼓を手にした人々も集まってきました。
いよいよ出番です。
踊りには物語があり、稲を刈り取る所作もあるとのことですが、胡弓の音が踊り子の指先から聞こえるようでした。
踊子のうなじが初々しく、男踊りを際立させていました。
おわら風の盆は、人の心が脈々とつながる心あたたまる不思議な一夜でした。
鈴鹿市議会議員 原田勝二