紙風船 #124

おわら風の盆

2013.09.07


夕暮れの街にぼんぼりの灯りがともり、道ゆく人の頬を染めていました。

橋を渡ろうと川上に目をやると、両岸にぼんぼりが立ち並び川面に影を映していました。

「おわら風の盆」との出会いに心うきうきの思いでした。

街の中心に向かって歩くと人の流れも徐々に多くなりました。

突然、目の前に深く笠をかぶった男女が現れ、三味線、胡弓、太鼓を手にした人々も集まってきました。

いよいよ出番です。

踊りには物語があり、稲を刈り取る所作もあるとのことですが、胡弓の音が踊り子の指先から聞こえるようでした。

踊子のうなじが初々しく、男踊りを際立させていました。

おわら風の盆は、人の心が脈々とつながる心あたたまる不思議な一夜でした。

鈴鹿市議会議員 原田勝二


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Last modified: September 8, 2013