娘誕生。天使になった日 常位胎盤早期剥離 入院中のこと いろいろな思い

娘誕生。天使になった日
それは、早朝に突然起こった出来事だった。

なにかお腹いたいなぁ。。なんだろうな。陣痛かなぁ。
臨月に入っていたので、そう思いながら横になっていると、突然の出血。
しかし、この時はおしるし?!だと思った。でも何か分からなかったし
お腹が少し痛むし少々不安に感じていたので、とりあえず病院に向かうことにした。
とりあえず病院に行ってみるけど、問題はないだろうと思ってた。

実母に車に乗せてもらい病院に向かう途中、急にお腹の痛みがひどくなりだし、
普通に座っていられないぐらい激痛に見舞われた。
でも、この時でさえ、まさか娘がとても危険な状態にさらされていたなんて 思っても見なかった。
そして、診察。エコーで見てもらった時には・・。
エコーを見た瞬間先生が驚いて、なんとも言えない顔をした。
『誰と来ましたか?お母さん?お母さん呼んでください。
旦那さんすぐ来れますか?何分で来れますか??』
・・・
そして、先生は看護婦さんに外来患者を止めるように伝えていた。
『胎盤が剥がれているから、緊急帝王切開します。』

   えっ!!?帝王切開!?緊急??私!!?
胎盤が剥がれていると聞いて、赤ちゃんが危ない状態だとは察知したけど 
無事だと思っていた。まさかこんなことになるなんて、この時は思っても見なかった。
そして、即手術に取りかかった・・・。
娘は息をすることなく生まれてきました。

手術中、娘を取り出したとき、ふっと体が軽くなったのを感じた。
麻酔中だけど、このときはまだ意識があって、取り出した時は 何の物音もせず静かにすーっと
取り出された感じがした。あれ?産声は??しなかったけど・・。
先生が急いで、慌てて、小児科の先生に電話するよう看護婦さんと話していた。
何か様子がおかしい・・って少し思った。まさか・・ね、と思いながら意識が遠のいていった。
意識が戻ってきたのか、あまりの痛さに目覚めたのか分からないけど
気づいたら、自分のお腹を縫われていた。
思いっきり縫われているのが分かったし、痛いどころの痛さではなく
何回も”痛い!痛い!””先生まだ?まだ終わらないの?”と張り叫んでいた。
縫合が終わったあと、また意識を失った。
しばらくして目が覚めて、ふと横を向いたら、パパのお母さんが遠くの方でぼんやりみえた。
下を向いて何かを覗いている・・といった様子だった。
何をしてるんだろう・・?そう思っているうちに我に返った。

   子供は?子供は??
周りにいた看護婦さんに聞いた。『先生からお話がありますから・・』
お話・・?って。何人かの看護婦さんに聞いたけど、誰も答えてくれなかった。
私が意識を失っている間、隣接している小児科の先生がすぐに飛んできてくれて
30分蘇生をしていた。この間に、主人が病院に到着した。
主人も最初蘇生しているのを見て、何をしているのか訳が分からなかったって。
娘は手術直前までなんとか心音は確認できていたけれど、 手術中に天使になってしまったようです。
   昨日まであんなに元気に動いていたのに・・・
赤ちゃんがなくなる直前、たいていの赤ちゃんは苦しくもがいて お腹の中で胎便をするので、
羊水はかなり濁った状態になるようだけど、うちの子は胎便もなく、
羊水はとてもきれいな状態だったよう。

   もうすでに、弱りきっていたのかな。
   それでも心音だけは聞こえていたのかな・・
私に起こった症状は、常位胎盤早期剥離。 なんとなく聞いたことあるな〜ぐらいの病名だった。
そして、よく調べたところ、非常に怖い病気であることが判った。