初めてのカウンセリング 2回目 3回目 4回目以降

初めてのカウンセリング
カウンセリングの先生(臨床心理士)は、ベテランの人だと聞いていた
だけあってとても穏やかで、まずは私の話すことをじっと聞いてくれた。
娘をなくしてしまって、自分の精神状態がぐちゃぐちゃで
これから何をどうしたら良いか分からない・・といった旨を話した。
そして、娘がなくなった原因(胎盤剥離だったこと)を話すと
それまでは普通だった先生が何とも言えない悲痛な面持ちをした。
先生でもなんと言ったらいいのか・・って言うふうに見えた。

このカウンセリングの先生は、お産のことをよく知っていて
もちろん胎盤剥離がどれだけ怖い病気かを分かっていた。
(→後から分かったことだけど、この先生はとても出産・育児に精通した人で
大学で講演や、病院で育児相談・検診などをやっており
お医者さんではないけど、何だかすごい人のようだった。本業は不明)

先生は、まずこう言った。
”私は、あなたをなぐさめてあげることはできない・・
けれども、気持ちの整理はつけてあげることはできるから・・”

この日のほとんどは、出産時の経緯を話すだけに終わった。
最後に、先生がこれだけは覚えておいてと。

『あなたは、空想では元気な赤ちゃんが生まれてくるのを想像しているけど
実際はそうじゃない。胎盤剥離が起きて、しかも重症。
低酸素状態が長く(少なくとも1時間以上)続いてたあなたの子は脳死状態だった。
たとえ生まれていても障害児だった。それが現実です・・』

『胎盤剥離で障害を持って生まれた子はたくさんいます。
インターネットでも調べてみたら?そういうの得意でしょ』